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お知らせ

【横目芯持(日輪)】象牙60×16.5ミリMP ★★★★☆

ようやく待望の商品が入荷しました。
今からちょうど2年前、2022年11月9日にソールドアウトになって以来です。

店頭にてお客様にお問合せいただき改めて探し直してみたところ、タイミング良く「取れました」との回答をいただきました。

そんな待望の商品の入荷です。

 

象牙横目芯持日輪60×16.5ミリの詳細

横目とは

「横目」は、通称「日輪」と呼ばれる非常に珍しくかつ希少な象牙です。
高価な印材にも関わらず、毎回あっという間に売り切れてしまいます。

しかも今回の印材は、実印として最も使いやすい60×16.5ミリです。

 

横目が人気の理由

みなさまから鈴印の横目が選ばれる1番の理由は、印材の中央部に見える模様にあります。
見た目の引き込まれるような模様の美しさだけでなく、「日輪」という通称の由来が、太陽の輪に似ていることから名付られ、輪を結んで縁起が良いとされている伝説も関係しているようです。

 

横目が貴重な理由

 

「横目」が貴重な理由は、贅沢な取り方をしている点。

通常象牙の印材は、牙と平行(縦)に取り出していきます。
均等な品質を安定供給するために、最も効率の良い取り方だからです。

対して「横目芯持」は、中心に対して垂直(横)に取り出ししていきます。
すると通常の(縦)に制限が出てきてしまうため、特別な場合にしか行わない取り方になります。

そのため昔から、横目はそれだけで貴重な印材とされてきました。

 

同じ横目でも模様が全く違う

奥が今回の商品で、手前が一般的な横目です。

実際に一般に流通する横目のほとんどが、手前のようにうっすらと見える程度なんです。
そのため所有している方でも理解されていない場合も多く、私たちの店頭に彫り直しでお持ちいただいて、横目であること知り、その価値に驚かれる場合も多いです。

恥ずかしながら私自身も過去に、ここまではっきりとした横目は見たことがなく、最初見た時はその美しさに思わずため息が漏れたほどです。

 

芯持とは

ここまでではっきりとした模様がある横目が、いかに貴重であるかをお伝えしてきました。
ところが今回の材料は、さらに希少性を高めるもう1つの要素が備わっています。
それが芯持であることです。

横目の輪の中心に、黒い点が見えます。
これが印材の芯になります。
この芯が、さらに価値を高めます。

もう1度、先ほどのイラストをご覧ください。

印材の中心に赤い線がありますが、ここは神経が通っています。
イラストでは同じ太さで記載されていますが、実は牙の根元に行くほど、中心部分は空洞が大きくなっていきます。

画像の中心が芯で、穴が空いているのがわかります。
この穴が、根元に行くほど大きくなり、先端に向かうほど小さくなっていきます。
そして芯が詰まっていること自体が、稀です。

さらに印材の中央に位置し、かつ模様の美しいものとなるとさらに稀。
割合で言うと、全体の約0.3%ほどしか入手することができません。

 

横目は彫り手の技術を問う

今度は全く別の角度から見ていきます。
横目は彫り手の技術を問います。

通常の印材(縦目)は牙に沿って取り出されるため、繊維が縦に走っていて彫りやすいのです。
イメージは銅線ケーブル。

繊維が踏ん張ってくれるので、狙った通りに刃物が通ります。

対して「横目」は、繊維が横に走ります。
イメージは魚の鱗(うろこ)です。

上手くやらないと彫り手の意思に背いて、バラバラになってしまいます。

文字は鱗通りではないですから、逆らって彫る必要があります。
すると削る際に必要以上に剥がれてしまい、線がガタガタになってしまいます。
そのため彫り直しで持ち込まれた印材は、ほぼ全てと言っても過言ではないほど、線がガタついています。
要するに縦目の印材とは全く異なる彫刻テクニックが必要になるのが、横目です。

幸い私自身、修行時代に数多くの経験をさせていただいたため、この横目の攻略法を自分なりに見つけました。
刃物の角度を極限まで薄くし、コントロールが難しいほど鋭角な研ぎたての刃物を使用し、切り込む手法で対応します。
この横目の対処法だけで1つの記事が書けそうですが、みなさんには関係ないのでこれ以上は割愛します。

 

最後に

今回入荷したのは、待ちに待った16.5ミリです。
実印として最も使いやすいサイズで、鈴印の一番人気でもあります。

あれから2年の時を経て、待ちに待った横目芯持が、1本限定で登場です。
もし可能であればぜひ、店頭にて実際にお手に取ってご覧ください。
本物のみが放つオーラは、きっとあなたを虜にすることでしょう。

 

横目芯持日輪60ミリ×16.5ミリ丸 実印の購入はこちらから

 

 

 

 

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マスターピース・デッドストックとは

マスターピースとは、鈴印の長年の歴史に裏付けられた至高の傑作たち。

印章素材のほとんどは天然材です。
工業製品と異なり天然材は品質が一定ではないため、それぞれに大きな個体差があります。
個体差を知る例として、こんな話もあります。
最高級の天然皮革は最初に王室、次にヨーロッパのスーパーブランドに卸されます。
そして残ったレザーが最後に一般市場に出回ります。
本当に良い天然素材は長年の歴史によって流通経路までも決まっており、それらを後発として入手することは非常に困難です。

私たち鈴印は創業より、特別に良い素材のみを集めて参りました。
結果として、優先的に優れた素材が集まるようになっています。
またそれらは全て、専用セラーによって厳重に保管されています。

マスターピース:傑作・名作

マスターピース
傑作・名作
Wikipediaより

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デッドストックは、歴史ある店舗様において眠っている希少かつ状態の良い素材のみを厳選し、特別価格にてご提供する新しい試みです。
品質には徹底的にこだわり、信頼関係の元に譲り受けた最高級品のみをセレクトします。

印章店においての素材は、その店のこだわりです。
なぜならその店主が惚れ込んで手に入れた特別なアイテムだから。
ところが眠ってしまっている宝物のような素材もこの世にはたくさんあります。
そういった全国各地に眠っている宝物に再び光をあて、みなさまに届けることができないか?
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