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象牙削り出し印章ケースとは?希少な無垢仕立てと経年美化の魅力を解説

今回もまた、鈴印が誇る圧倒的な商品をご紹介したいと思います。

これまでも珍しいケースなどをご覧いただいておりますが、今回はまさに圧巻のケース。
象牙そのものを削り出して型にした印章ケースです。

象牙削り出しケースとは何か

一般的な高級ケースは、木型を彫刻し、その表面に革(ワニ革など)を貼り付けて仕上げます。
しかし本品は、木型にあたる部分そのものを象牙の無垢材から削り出しており、革は一切使用していません。

使用した象牙材は、印材に換算すると約4本分程度。
とはいえ単純計算できないのが、細かく刻む印材と異なり、塊で使用する点。
この量の原料を惜しみなく一つのケースに投じるという発想自体、採算を度外視した一点物でなければ成立しません。

細部までこだわりに抜いた形状

まず横から見ると、右側の方が細くなっています。
これは肉池がある上部分を細く削り出すことで、触っただけで上下を瞬時に把握でき、開閉の際の落下から、大切な印章を守ってくれます。

ケースを開けて驚かされるのは、印材や肉池の形状に合わせて、蓋側の内側が、精巧に削り出されている点。
ジャストサイズに仕上げることで、中で動かず、印章へ与える振動を、最小限に抑えてくれます。

これらの技術は、当時でも相当な熟練工でなければ成し得ない技であり、現在この製法を実現できる職人を見つけることは、残念ながら不可能となっています。

保管状態は完璧

今から約30〜40年前に製造されたそうですが、それでもなお新品の輝きを保っているのも、鈴印マスターピースの誇りです。

ご存じの通り象牙は経年によって色に深みが増していくのが特徴ですが、残念ながら歴史ある多くの象牙製品は、お客様の手に渡る前に平年変化が始まってしまいます。
鈴印では、先代が専用セラーによって象牙の保管に最適な環境を用意してきたことで、入手当時の品質を維持しております。

つまり象牙が豊富に取れた全盛期でしか製造できなかった価値ある商品が、そのまま現代に残っている点が、もっとも特別なのかもしれません。

もう一つの希少性 ― 牙蓋(げぶた)

朱肉を収める蓋にも、同じく象牙が使われています。
この牙蓋は2018年に数量限定の最終販売を行って以来、単品での販売を終了しており、現在鈴印では最高級ラインに限って添えられる特別な仕様です。
単品でさえ手に入らない牙蓋が、この削り出しケースにまで揃っているという組み合わせは、鈴印が把握している限り国内でも類を見ません。

経年変化という、削り出しならではの魅力

象牙の大きな魅力のひとつに、時間とともに表情を変える「経年美化」があります。

江戸時代から愛用されてきた根付や帯留めの世界でも、象牙は使い込むほどに白色から飴色へと変化していくことが古くから好まれてきました。
この自然な色の変化は劣化ではなく、むしろ時代を経た品としての魅力を深めるものとされ、無理な漂白や過度な手入れはかえって価値を損なうとも言われています。

本品のように無垢の象牙そのものが構造体であるケースは、手に取るたびの摩擦や体温、経てきた年月の積み重ねが、素材の奥行きそのものに影響していきます。
使うほどに深みを増していくその過程こそ、削り出しならではの醍醐味と言えるでしょう。

だからこそ、このまっさらな状態からご使用いただき、あなただけの色に育てていただきたいと思っています。

印材にも妥協なし

このケースに合わせられた印材は、超極上象牙
当時、目利きの鬼でもあった先代が、このケースにふさわしい最も状態の良い材料として厳選されたもので、そのキメの細かさは通常ではあり得ない水準です。
品質という観点だけで言えば、著名な「民生」銘の印材にも劣らない、むしろ凌ぐほどの素材と言えます。

最後に

  • 印材は超極上象牙を使用、60㎜丸×15㎜丈の個人実印として正統なサイズ
  • ケースは象牙無垢削り出し・革非使用
  • 朱肉蓋も同じく象牙製(単品販売終了済みの希少品)
  • 鈴印初代より専用セラーで保管され続けた唯一無二の来歴

一度手放せば二度と手に入らない、鈴印だからこそご紹介できる一点物です。

【象牙削り出し印章ケース】付60×15丸実印

 

こうした一点物は、SNSで大きく告知することはせず、こうしてブログをご覧いただいている方だけにそっとご紹介しています。