毎月ピックアップしている月替わりオススメ品。
12月は、象牙鞘付シリーズです。
法人印で人気の鞘付を、個人向けに特別価格でご提供させていただきます。
鞘が付いてるメリットは法人向けだけでなく個人向け印章具でも同様です。
それにも関わらず、個人向け印章具として市場にあまり多く出回っていない理由はやはり、その手間と価格にあります。
なぜならひとまわり大きな印材を短く切って、中をくり抜いて作るため、それだけ贅沢な商品とも言えます。
そのため価格にも反映されるのですが、在庫に限りまして、特別価格でご提供させていただきます。
今回3種類の印材をご用意しましたので、一挙ご紹介致します。
1.【5本限定】象牙(中)寸胴鞘付16.5ミリ実印
こちらは鈴印が誇るハード象牙のエントリーモデル。
鈴印の象牙は全て、日本でただ1人手で取り出す職人さんにお願いしている特別なもの。
初代より伝えられてきている「象牙の品質はお店の信用」をまさに体現している商品です。
鞘付きの特徴
見た目の豪華さもさることながら、万が一の落下の際に、大切な印面を保護します。
捺印が終わった際、もしケースに戻すことは忘れてしまっても、もう片方の手で持っている鞘は、自然と元に戻します。
そのため落下しても、枠の欠けなどを防ぎます。
それだけでなく、印章に鞘(キャップ)が付いているメリットは想像以上です。
・印面の枠の破損を防ぐ
・高級感のアップ
・火災から印面を守る
簡単に想像できるのは、落下の際の印面の保護です。
印章で一番弱いのは、一番肝心でもある印面の枠。
鞘付は印面を象牙の鞘(キャップ)で保護していますから、万が一落としてしまっても守ってくれます。
また鞘の分、重量も重くなり、見た目でもかなりの高級感が感じさせてくれます。
そして今回ご紹介する象牙の鞘はカルシウム、つまり歯と同じ成分ですから燃えません。
昔、火災によって耐火金庫まで燃えてしまった企業様が使われていたのが鞘付実印でした。
火災後、持ち手部分は黒ずんでいるものの、鞘を外すと印面が保護されていて、その後の契約等がスムーズに進んだのは今でも伝説となっています。
鞘は、普段なくても不自由を感じるものではありませんが、万が一の際に大切な印章を守ってくれます。
商品の特徴は動画をご覧ください。
【5本限定】象牙(中)寸胴鞘付16.5ミリ実印の購入はこちらから
2.【3本限定】象牙(上上)寸胴鞘付実印16.5ミリ
こちらは象牙としての希少価値が一気に高まる(上上)象牙です。
最高峰はもちろん極上ですが、よく見るとある程度のキメを見ることができ、最も象牙らしさと高品質のバランスが取れた印材。
良い象牙をお求めの方々に非常に人気の高いグレードとなっています。
(上上)ハードの特徴
象牙の品質はかなりの差があります。
その中でやはり自信を持ってオススメできるのは、ハード材です。
中には象牙の価格にはお店によって違いがあるのか、疑問に思われる方もいますが、 まず大きな違いが、ハード材かソフト材かです。
ハード材はその名の通り硬くて取れる数量が少ないです。
ここではその理由を簡単にご説明します。
そもそも象の牙の目的は木を倒すことで、その環境によって堅さに違いが出てきます。
赤道直下の熱帯雨林では木が太く大きいため、牙も硬い必要があります。
硬いということは、密度が高く、かつ身が詰まっているため重いのです。
それが見た目の重厚感にも繋がり、ハード材独特のなんともいえないまろやかな艶が出てきます。
そのような特徴を持つハード材ですが、こちらの商品は5ランクのうちのちょうど真ん中。
真ん中と言っても選りすぐりの3番目かつ、一気にランクが上がる大変貴重な素材です。
店頭においても「こちらの一番のオススメは?」と聞かれて、真っ先に思い浮かぶのがこのランク。
非常にバランスが良いのが一番の特徴です。
鞘の特徴
一般的にあまり知られていないのですが、鞘のほとんどは印材とは異なる生地と、品質の象牙を使用しています。
理由として以下が上げられます。
・鞘だけ別に用意しておける
・鞘の目的は印面の保護のため、印材ほど品質の影響を受けない
・その分価格を抑えることができる
つまり「印面の保護」「高級感のアップ」「火災から印面を守る」といった鞘の目的を果たしつつ、最もコスパが良い特徴を兼ね備えます。
今回ご紹介する3アイテムの中で、最もバランスが良いのがこちらの象牙(上上)鞘付です。
商品の特徴は動画をご覧ください。
【3本限定】象牙(上上)寸胴鞘付実印16.5ミリの購入はこちらから
3.【1本限定】象牙(上上)寸胴共鞘付18ミリ実印
こちらの印材の品質は、2で紹介した(上上)と同様になります。
そして一番の違いは今回の3アイテムに共通する「鞘」の「質」になります。
共鞘の特徴
前述したとおり、鞘付のほとんどは別鞘と呼ばれる、印材とは別に用意されたもの。
流れとしては鞘付のオーダーがあった際に、あらかじめ用意しておいた鞘を調整して併せて納品するようになります。
対してこちらの「共鞘」は、同じ牙からとったもの。
通常は印材としてもあまりに勝ちの高い(上上)ですから、できる限り印材として活用したいところです。
また18ミリの印材に使用する鞘は21ミリの必要があり、印材としても非常に高価なものになります。
それにも関わらず、印材にせず、あえて鞘として使用しているのがこちらの「共鞘」です。
品質の違いは、見た目にも現れます。
当然ですが品質が違えば、印材と鞘で色合いや雰囲気が異なります。
対して共鞘は、全く同じ。
私自身の感覚では、セットアップのスーツに近いイメージです。
スーツの生地は、ジャケットもパンツも同じですよね?
同じ色でも生地が違うと、なんとなくちぐはぐに見えてしまいます。
スーツも元々は選ばれし者だけに許された高級品だったと聞きます。
こちらの印材を見る度に、そんなことを思い出してしまいます。
共鞘は特別にオーダーしたものです。
そのため私のこだわりが満載です。
上の写真をご覧ください。
左が共鞘で、右が一般的な別鞘で、形状と高さが違います。
共鞘は切り込みもなくて、形はふっくらと綺麗なカーブを描き、高さもやや高め。
対して別鞘は、上下に切り込みがあって、形は寸胴に近く、高さはやや低め。
この違いの理由として、切り込みがない形は関西で好まれ、切り込みのある形は関東で好まれて来たそうです。
私は関東の人間ですから、初めてふっくらとして形を見た時に一目惚れし、それ以降鈴印の鞘は今回の共鞘と同じ形状でオーダーしています。
このように鈴印としてのこだわりを全て詰め込んだのがこちらの(上上)共鞘です。
サイズは18ミリと非常に堂々としたサイズで、捺すたびに他とは違う迫力を感じさせてくれます。
そのためどの角度から見ても、自身を持ってオススメできる一品となっています。
商品の特徴は動画をご覧ください。
【1本限定】象牙(上上)寸胴共鞘付18ミリ実印の購入はこちらから
最後に
鞘付きは決して華美ではなく、それなのに迫力を兼ね備えており、私自身とても好きな印材です。
またこれは実際に手にしてみないと分かりにくいのですが、象牙の鞘を抜く際にまるで吸い付くかのようにシュポッっとした感触は独特です。
他素材と比べてキメが細かくて密度が高く、また素材の滑りも良いので、わずかに戻ろうとする感触を味わえます。
そのため使用する度になんともいえない快感を感じられるのです。
もちろんその感覚を実現するためには、これも職人の感覚が必須となります。
象牙は温度や湿度で若干の膨張収縮を繰り返すため、彫刻の熱の影響も受けます。
そのため彫刻を終えてから数日置き、最後に鞘の内側を削って微調整し、ロウを塗り込んで完成です。
全てはあなたのお手元に届く際に、最高の状態になるように。
プレミアムな印章。
それが鞘付と言っても、過言ではないのです。