お知らせ

黒水牛リアルブラック発売開始

2018年11月13日

自然のままの美しい印章の登場です。

印章の中で最もポピュラーな素材と言えば水牛や牛角などの、ツノ材。
その理由は朱肉の影響を受けやすい木材などと比べるとはるかに丈夫で、かつリーズナブルな点。
一生使う印章ですからやはり、経年変化の少ない点が最大の魅力です。
そんな理由から鈴印でも非常に人気が高いのが水牛材。

とは言えこれまで黒水牛は、唯一無二の色合いが美しい牛角に比べて、単一の黒で天然の魅力が伝わりにくくもありました。
ちなみに多くの黒水牛材は、もともと真っ黒ではなく、黒く着色しています。
そのため素材の個性という意味では、比較するのが難しい素材でもありました。
そんな中見つけました。
黒水牛の魅力を最大限に引き出した、着色を一切しないそのままの黒を。

天然材の魅力は工業製品と違い、良くも悪くも差があることです。
だからこそバイヤーの力が問われます。
また、天然材にも関わらずある程度均一されたクオリティーを維持できる点が、私たちの強みです。

リアルブラックの最大の特徴は、印面を走る虎のような縞模様。
当然１つ１つ異なりますが、私たちが最良と判断したパターンのみを厳選します。

ツノ材のもう１つのポイントは芯です。
芯がないツノは経年劣化で曲がってしまうため、上質のツノ材には全て形状を維持する芯が通っています。
ところがその芯も素材によってバラツキがあり、中央に配置されていないもの、大き過ぎるものなど多種多様です。
芯は中央に近く、かつ小さいものが最上級品です。
とは言え芯が完全に中央であったり凹みのない素材は、ツノの形状を考えると不可能ですが、その中でも限りなく厳選します。
また私たちは手彫りのため芯のズレを活かし、彫刻の際にそこを避け、素材に合わせたデザインする手法も確立されています。
つまり、見た目と芯のバランスを考え、それが長年のご使用に耐え得るかを一番のポイントとして、素材を徹底的に吟味しています。