象牙を扱う店には、たまにこのようなお問い合わせがあります。
「それは、扱っていいものなのか」
私たちはこの問いに、はっきりお答えできるようにしておきたいと考えています。
登録を受け、記録を残し、番号を公開しています
日本国内で象牙を扱う事業者は、「特別国際種事業者」として国に登録することが法律で義務づけられています。
登録を受けた事業者には、取引のたびに記録を作成して5年間保存すること、登録番号を店頭やウェブサイトに表示することなどが求められます。
無登録での取引には、5年以下の懲役または500万円以下の罰金という重い罰則があります。
鈴印の登録番号は第02931号。有効期限は2031年5月31日です。
店頭にも登録票を掲示しており、ウェブサイトにも実物を掲載しています。
お求めになる際は、他のお店であっても、この番号が表示されているかをご確認いただくのが確実です。
表示は法律上の義務なので、きちんとした店であれば必ず出しています。
そのうえで、私たちの考えをお伝えします
象牙をめぐる状況は、実のところ単純ではありません。
アフリカ南部のボツワナには約13万頭の象がいて、畑を荒らし、人が命を落とすこともあります。
2024年には、同国の大統領がドイツに「2万頭の象を送る」と申し出て話題になりました。
守れと言う人は遠くにいて、その代償を払っているのは現地の人たちだ、という抗議でした。
一方で、中央アフリカや西アフリカでは今も象が減り続けています。
守るべきだという声も、暮らしを守りたいという声も、どちらも切実です。
そのなかで私たちが立っているのは、こういう考えです。
象だけが特別に守られ、他は問われない。
その流れには、正直なところ違和感があります。
牛はいいのか。豚はいいのか。日々口にしている草木はどうなのか・・・
私たちは、命をいただかずに生きることはできません。
だとすれば問うべきなのは「何の命なら許されるか」ではなく、いただいた命をどう扱うかだと考えています。
象牙の印章は、手入れをすれば何十年も、世代を越えて使い続けられる道具です。
一度いただいた命を、使い捨てにせず、最後まで生かしきる。
私たちが象牙を扱い続けているのは、そういう仕事だと思っているからです。
法律の仕組みと現地の事情、そして登録票の実物は、こちらにまとめました。

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