ソールドアウトのお知らせです。
ソールドアウトになった商品は、象牙(極上)60×18ミリ共鞘・牙蓋付でした

今回ソールドアウトになった商品は、象牙の最高峰(極上)。
しかも共鞘と呼ばれる同じ象牙から取れたキャップがつき、朱肉を入れる肉池部分の蓋も象牙になっています。
共鞘は他ではほとんど手にすることができない品です。
まず基本的に鞘は、印材よりも一回り大きい印材から加工する必要があるため、それだけでも贅沢な品ではあります。
そのため多くは別に用意をし、印材よりもグレードを落としている場合がほとんどです。
これはより多くの印材を作るためには当然のプロセスになります。
ところが共鞘は、前述した通り同じ象牙から取れたもの。
つまり本来であれば象牙の最高峰極上の21ミリとして使用できる部分をキャップとして加工しています。
だからこそ滅多に手に入らないのです。
また牙蓋も現在加工できる職人さんがいないため、今後新たにオーダーすることもできません。
聞くところによりますと、当ブログで牙蓋をご紹介すると、同業の方もあちこち探されていることも耳にしますが、それでもやはり入手できないそうです。
そんな貴重な牙蓋が鈴印にあったのは、先代の先見の明です。
将来的に良いものがなくなると予想し、多くを集めていたのです。
ちなみに牙蓋は、その肉池の大きさに比例し、肉池の大きさは印材に比例します。
つまり印材のサイズごとに牙蓋もサイズが異なるため、各サイズごと1つづつとなっていました。
鈴印オフィシャルHPには様々な商品が掲載されていますが、品質で最高峰、さらにオプションを最高のもので全て揃えたのがこちらの商品。
そして今回18ミリがソールドアウトになりました。
16.5ミリと15ミリは残っています

今回最も大きな18ミリはソールドアウトになりましたが、実印に最適な16.5ミリもまだ残っています。
現在はやや小ぶりに感じられますが、以前は実印の王道サイズでもあった15ミリもございます。
牙蓋は今後マスターピースの一部のみでご提供してくため、ソールドアウトになった時点で牙蓋のご用意はできなくなります。
以前は牙蓋のケースのみをお求めになる方も多かったくらい人気使用ですが、いよいよ最後になっております。
象牙印の最も良い全てが揃っています。
その他のマスターピースとデッドストックアイテムは以下をご覧ください。
マスターピース・デッドストックとは
マスターピース

マスターピースとは、鈴印の長年の歴史に裏付けられた至高の傑作たち。
印章素材のほとんどは天然材です。
工業製品と異なり天然材は品質が一定ではないため、それぞれに大きな個体差があります。
個体差を知る例として、こんな話もあります。
最高級の天然皮革は最初に王室、次にヨーロッパのスーパーブランドに卸されます。
そして残ったレザーが最後に一般市場に出回ります。
本当に良い天然素材は長年の歴史によって流通経路までも決まっており、それらを後発として入手することは非常に困難です。
私たち鈴印は創業より、特別に良い素材のみを集めて参りました。
結果として、優先的に優れた素材が集まるようになっています。
またそれらは全て、専用セラーによって厳重に保管されています。
マスターピース:傑作・名作
マスターピース
傑作・名作
Wikipediaより
デッドストックとは

デッドストックは、歴史ある店舗様において眠っている希少かつ状態の良い素材のみを厳選し、特別価格にてご提供する新しい試みです。
品質には徹底的にこだわり、信頼関係の元に譲り受けた最高級品のみをセレクトします。
印章店においての素材は、その店のこだわりです。
なぜならその店主が惚れ込んで手に入れた特別なアイテムだから。
ところが眠ってしまっている宝物のような素材もこの世にはたくさんあります。
そういった全国各地に眠っている宝物に再び光をあて、みなさまに届けることができないか?
良い品と、それを欲するお客様の橋渡しをするのが、デッドストックです。