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お知らせ

【横目芯持(日輪)】象牙75×24ミリ・藍染クロコKFケースMP ★★★★★

構想から4年。ついに完成した特別な1本

長年の構想を経て、ようやくこのパッケージが完成いたしました。
昨日ご紹介した21㎜よりもさらに希少性の高い印材となります。

【マスターピース】象牙横目芯持 75㎜丈×24㎜丸 実印の魅力

横目芯持印材の写真

横目芯持 ― 日輪と呼ばれる希少印材

通称「日輪(にちりん)」とも呼ばれる横目芯持は、最高級の象牙印材を探すなかで、一度は目にされた方もいらっしゃるかもしれません。

象牙という素材が本来持つ美しさを最大限に引き出す、極めて特別な印材です。

通常、象牙の印材は牙に沿って縦方向に切り出されます。これは歩留まりを良くし、品質を安定させるために一般的な方法です。

一方、今回ご紹介する「日輪」は、芯を中心に横方向(垂直)に切り出された贅沢な素材。

年輪模様が同心円状に広がり、太陽の輪のような姿を見せることから“日輪”と呼ばれ、輪を結ぶ=縁起が良いものとされています。

日輪は、彫刻に最も高い技術が求められる

この日輪材の最大の特徴は、彫刻の難しさにあります。

繊維が横に寝ている構造のため、刃が入りにくく、わずかな力でも剥がれてしまうという非常にデリケートな特性を持っています。

木材で例えると、縦目は繊維が立っているためしなりがあり、力に強い。
しかし横目は繊維が寝ているため、力の逃げ場がなく、ほんの少しの圧力でも層が剥がれるのです。

そのため、熟練の職人であっても容易に扱えないのが、この日輪印材です。

私自身も、修行時代に何度も挑戦し、ようやく自分なりの彫刻法にたどり着きました。

具体的には、通常よりも刃物の角度を薄く設定し、コントロールが難しいほど鋭角な刃を使用します。

さらにその刃物は、極限まで研ぎ澄まされていなければならず、ほんの少しでも鈍ればすぐに剥がれが起きてしまいます。

つまりこの印材は、研ぎたての刃物と、一瞬の集中力がなければ太刀打ちできない、技術の真価が問われる逸品です。

今回の印材は、さらに特別な存在です

ただでさえ希少な横目芯持ですが、今回の印材はその中でも際立った特別品です。

  • 横目芯持でも、100本に1本採れるかどうかの希少性
  • さらに、年輪が明瞭に浮かび上がっている個体
  • 75×24mmという、印鑑登録可能な最大級サイズ

これらすべてが揃った印材は、今後二度と手に入らない可能性が高いことも、ここに強調しておきたいと思います。

特別仕様のKFケース:藍染クロコ

藍染クロコのKFケース

マスターピースに相応しい、特注のKFワニ革ケースを採用。
ケースの素材には、鈴印捺印マットでもお馴染みのthree2four様による藍染クロコを使用しています。
一点ずつ手染めで仕上げられており、同じ色合いは二つとありません。

 
 
 
 
 
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唯一無二の存在。数量は1本限り

唯一無二の象牙印材

見た目のインパクト、構造の希少性、そして伝統技術。
この三拍子がそろった逸品は、まさに鈴印90年の結晶ともいえる存在です。

在庫は1本のみとなります。
あわせて、21ミリの印材もご用意しております。

マスターピース・デッドストックとは

マスターピース

マスターピースとは、鈴印の長年の歴史に裏付けられた至高の傑作たち。

印章素材のほとんどは天然材です。
工業製品と異なり天然材は品質が一定ではないため、それぞれに大きな個体差があります。
個体差を知る例として、こんな話もあります。
最高級の天然皮革は最初に王室、次にヨーロッパのスーパーブランドに卸されます。
そして残ったレザーが最後に一般市場に出回ります。
本当に良い天然素材は長年の歴史によって流通経路までも決まっており、それらを後発として入手することは非常に困難です。

私たち鈴印は創業より、特別に良い素材のみを集めて参りました。
結果として、優先的に優れた素材が集まるようになっています。
またそれらは全て、専用セラーによって厳重に保管されています。

▶マスターピースはこちらから

デッドストック

デッドストックは、歴史ある店舗様において眠っている希少かつ状態の良い素材のみを厳選し、特別価格にてご提供する新しい試みです。
品質には徹底的にこだわり、信頼関係の元に譲り受けた最高級品のみをセレクトします。

印章店においての素材は、その店のこだわりです。
なぜならその店主が惚れ込んで手に入れた特別なアイテムだから。
ところが眠ってしまっている宝物のような素材もこの世にはたくさんあります。
そういった全国各地に眠っている宝物に再び光をあて、みなさまに届けることができないか?
良い品と、それを欲するお客様の橋渡しをするのが、デッドストックです。

▶デッドストックはこちらから