非常に高価にも関わらず、毎回あっという間に売り切れてしまう商品があります。
それはマスターピース、デッドストックに関わらずです。
理由はいずれも追加入手の難しい、現品のみの希少性にあると思われます。
一方で、やはりこちらとしても人気商品は、できるだけ探したい思いもあります。
もちろん難しいものが多数なんですが、幸いなことにまたこちらの商品を見つけることができました。
日輪の中での特殊な、横目芯持ちと呼ばれるプレミアム
過去に売れてしまった商品はこちらでした。
通常象牙の印材は牙と平行(縦)に取り出していきます。これは数を多く、また均等なランクを維持するために必要なのですが、今回の日輪と呼ばれる材料は、芯を中心に垂直(横)に取り出しした贅沢品。日輪の名前の由来は「太陽の輪」に似ているから付けられ、輪を結んで縁起が良いとされています。
日輪というだけで1本の牙から必ず取れる訳ではない貴重品にも関わらず、その中でもさらに希少性を高めるのが中央に見える点。
これは材料の中心の芯です。
そもそも芯のある素材自体稀で、しかも完全に中央に位置し、かつ模様の美しいものとなるとさらに稀。
ざっくりとした割合で申し上げますと、全体の約0.3%ほどしか入手することができません。
今回は全く同格の品質かつ、使いやすさがさらに高い16.5㎜。
日輪は彫り手の技術も問う
案外知られていない話かもしれませんが、日輪は彫り手の技術を最も問う素材といっても過言ではありません。
日輪は別名「横目」とも言われ、繊維が横に寝ているため彫刻も困難を極めます。
木で考えると分かりやすいのかもしれませんが、通常は輪切りの断面に彫刻するため、縦に彫る面の繊維が立っています。
立っているからしなりが出るため、外からの力にも耐える力が強いんです。
ところが横を向いていることによって、繊維が寝ているため、わずかな力でも剥がれてしまいます。
そのため熟練を極めた職人でも、技量を必要とされるのがこの日輪の彫刻になります。
私自身は修行時代に数多くの経験をさせていただいたため、この横目の攻略法を自分なりに見つけました。
通常より刃物の角度を薄くし、コントロールが難しいほど鋭角な刃物を使用します。
また合わせて極限まで研ぎ澄まされていないと剥がれが起きてしまうため、研ぎたての刃物でしか太刀打ちできません。
日輪はお渡しまでに、多少お時間をいただきます
以上のように数も限られ、また彫り手の技術も問われることから、ほとんど市場に出回ることがございません。
それにも関わらず私たちが入手することができたのは、職人さんとの信頼関係によるものでした。
「鈴印さんならお譲りします」
私たちもその想いにお応えできるよう、全て手作業のみで彫り上げていきます。
その素材の特殊性もあって、納期は通常3週間程度、イメージチェックありで4週間程度と、通常よりも多めにお時間をいただきますが、ご容赦ください。
あれから1年の時を経て、待ちに待ったあの材料が、1本限定で登場です。
もし可能であればぜひ、店頭にて実際にお手に取ってご覧ください。
本物のみが放つオーラは、きっとあなたを虜にすることでしょう。
象牙日輪 横目芯持60ミリ×16.5ミリ丸 実印の購入はこちらから>