仕事をしていく上で、こだわりって凄く大切です。
っていうか、こだわりがない仕事なんかやらない方がマシ!って位ですよ、ホント。
私の今までの大きなこだわりの1つは、やっぱこの手彫りです。
だってそのために何年も修行してきましたし、数々のタイトルも手にしてきました。
やはり多くの時間と労力を割いた分、その思いはどうしても強くなります。
でも一方で、そのこだわりが邪魔をして新たな展開に行けない場合もあるんじゃないかな?って、ちょっと前に思ったんです。
こだわりを一旦横に置くと、新たな価値が見つかる
そう思えたきっかけは、やはり親父の影響が大きいかもしれません。
というのは、親父も手彫りへのこだわりはハンパじゃありませんでした。でもそのこだわりが強ければ強いほど息子の私は反発します。
「え〜そんなに手彫りが偉いの〜?」って。
だから自分の代になったら絶対手彫りじゃない商品も扱おうって決めてたんですね。
まあ実際は親父も新しいモノへの反応はとても早く、業界内でもいち早く手彫りじゃない商品を扱ってたんです。例えばチタンとか宝石印とか。
でもここだけの話、手彫りを越える品質には至らなかったので、あまり一生懸命には取り扱ってなかったんですね。
そして時は流れて私の代になりました。
当然最初は今までの流れをそのまま引き継ぐしかできませんでした。だって身に染みついた習慣はそう簡単には抜けませんからね。
でも、何か変えなきゃ自分の代に変わった意味がない、とは言え今まで築いてきた実績も捨てられない・・・
そんなある日、思い出したんですね。手彫りのこだわりを置いてみたらいいのに、って思っていた自分の思いを。
不思議とそんな考えでいるとそんな情報が舞い込みます。
それが今や鈴印の不動の人気商品にもなっている
そして手彫りと手彫りじゃない新たな商品の棲み分けをするためにはじめたのが
これまでこだわっていた「手彫り」という切り口から、「文字」という切り口に変えただけなんですが、それだけで世界が一気に広がりました。
するとそれぞれの文字に、これだけ違いが出ました。
幅広い♡
まとめ
当然ここまでくるのに一人の力じゃ到底及びませんでしたから、多くの仲間に助けていただきました。
そのこだわり、一旦横に置いてみたらこんな世界があるよ!って教えてくれたのはその仲間達ですしね。
最近特に思うんですよ。視点を変えるコトが大切って。
同じ事やってても視点が変わると意味が全く変わります。
やっぱ大きな視点で物事を見ていかないと、これからの時代ますますヤバいと思います。
でもそれを教えてくれるのって、周りの人です。
色々な考えの人と関わるから、色々な視点が知れる。
行き着くところ、つまり自分を育て会社を育ててくれるのって、結局人なんですよね。