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老舗がやっていいこと、やってはいけないことって分かりますか?

  1. 鈴印と人
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鈴印はおかげさまで創業から80年を過ぎました。

だからなんでしょうけどよくみなさんから「老舗」なんて呼ばれます。

 

さてさて、それでは一般的に「老舗」ってどういう基準なんでしょうかね?年数?それとも雰囲気?はたまた業種?

自分でもその基準が分からないんで、今回調べて見ました。

 

老舗

老舗(しにせ、ろうほ)とは、先祖代々にわたって伝統的に事業を行っている小売店企業会社)などのことである。広義には商業に関係しないながらも古くから関連する活動形態の先駆的な組織団体を指す場合もある。

Wikipediaより

なるほど!

明確な基準ってよりは、ぼんやりした感じなんですね〜

 

あとはこんなことも書いてありました。

概要

一般に老舗というと、古くからある店舗やその店舗を足掛かりとして業績を伸ばし法人化して企業になった所を指す。多くは豊富なノウハウと培われた信用、また人的資産にも拠り安定した顧客層を持つ。

定義の一つとしては、東京商工リサーチによると創業30年以上事業を行っている企業となっている。IT業界など比較的新しく企業の勃興が激しい業界や市場では、5年ないし10年程度で老舗扱いされることもある(例えば、インターネットサービスプロバイダインターネットイニシアティブ (IIJ) (1992年12月設立)など)。市場の黎明期に先駆的な開拓を行ったりあるいはその市場そのものを育ててきた企業というのも老舗と呼ばれるに相応しい存在となる。

老舗と呼ばれる企業では経営者が何代にも渡って交代しながら経営を続けていたり、着実な発展の元で世代を超えて存続している。個人経営の中小企業では世襲的に一族が受け継いでいる場合が多いが、企業規模が大きなところでは、多角化や市場ニーズに柔軟に対応する上で分割や合併を繰り返しながら幾度と無く経営者の交代する傾向も見られる。大企業に在っても代表取締役(=社長)は世襲で、縁故や人脈で形成された重役会が下部組織の統括を担っているなどの業態を取るケースも見られる。

こういった長く続いた経営形態では企業名が一つの信用指標となるケースもあり、いわゆるブランドでは形成された企業の信用により、商品を愛好する層が消費者に見られたりあるいは銀行取り引きでも有利に働く傾向も見られる。

Wikipediaより

まあこの辺に当てはめてみると、鈴印は老舗って言ってもいいのかもしれませんね。

なんでこんな事を調べたのかって言いますと、ある年配のお客様からこんな話をされたからなんです。

 

 

老舗がやっていいことと、やってはいけないことって分かりますか?

凄く興味ある話題ですからね、思わず食い入るように聞いてしまいました。

その方曰く

「老舗が長く続いた理由、そして老舗であるために今後もやらなければいけないこと、それはたった1つです。
それは『やってはいけない事をやらないこと』

 

・・・ん?

 

ワタクシ、しばらく考えました。

「もしかして・・・なぞなぞか♡」

 

いくら考えても分からないので思い切って尋ねました。

「やってはいけないことって、例えば法律を犯したりとか、弱いモノいじめしたりとか、ブログで悪口書いたりとかですか?」

身に覚えがあるのか♡

 

その答えはこうでした。

「やっていいことは、お客様に求められていることに応えることです。だから逆にやってはいけないことは、お客様に求められる事に応えられないことです。
具体的に言いますと、こちらのお店に訪れるお客様が求めるのは、お店の格式であったり、あなたの技術であったり、スタッフの方々の知識や接客ですよね。
それが1つでも出来なくなることがやってはいけないこと、つまりそれはこちらの場合、店舗を他に作るコトです。」

なるほど!

 

「よくある失敗例にこんなパターンがあります。技術者が1人しかいないのにお店を2つも3つも作っしまったら、もともとお客様はその技術者にお願いしたくて来店してたのに、どこに行ってもいなかったら・・・あなただったらどうですか?『いやいや、でも実際作ってるのは私ですから』って言ってもね、そのスタッフを通してちゃんとご本人に意思が伝わってるか心配になるでしょ?」

そういえば、社長に会いたくて行ったのに、いつ行ってもいなくてその内行かなくなったお店ってありますわ。

 

「老舗の格式はその土地で、長年培った実績で作られるのです。『あっ、あの辺りにはんこ屋さんあったよね?』って。だから例え全く同じお店を別の場所に作ったとしても格式は引き継げません。新しい場所では、例え老舗であっても新参者です。でもそれがお客様にとって身近な商品ならいいんです。例えば飲食や雑貨ですね。近くにあると便利ですから。
ただこちらの様なものをつくるお店は、お客様のいる所に向かってはいけないんです。お客様が必要になった時に選んでもらう、そこに全力を尽くすべきです。」

そういえば不思議とものを作ってもらう時にお店に向かうのって大変じゃないんですよね。っていうかむしろ楽しみ。

やっとあの人に会える、やっとあの人につくってもらえる、楽しみだから早く行こう。

そんな気分ですよね、確かに。

 

逆に近くにあっても必要なければ、こっそりばれないようにお店の前通ったりして♡

 

 

まとめ

今回のお話を聞いて、自分なり老舗って何かをまとめると

 

「自社のお店の社会的役割がはっきりしているのが老舗」

 

なのかな〜と思いました。

何代にも渡って引き継がれて来たものは、決してその技術や理念だけじゃなく、やはりお客様なんだなと。

それもお客様から何を求められているのかを長年にわたって突き詰めた結果が、老舗たる所以なんですね。

 

ちょっと前はどこかにお店出したいなんて考えもありましたけど、やはり今はここで邁進したいと思います。

まだまだやり足らない事は山ほどありますからね!

サイン

そろそろ社名と違うサイン直さなきゃ♡

鈴印

〜印を通してお客様の価値を高めたい〜

鈴木延之
代表取締役:株式会社鈴印

1974年生まれ。
A型Rh(+)

1932年創業、有限会社鈴木印舗3代目にして、現プレミアム印章専門店SUZUIN代表取締役。専門店として、印章(はんこ)を中心としたブログを毎日発信。本業は印章を彫る一級印章彫刻技能士。
ブログを書き出したきっかけは、私の親父が店頭で全てのお客様に熱く語っていた印章の価値や役割そして物語を、そして情報が散見する中で印章の正しい知識を、少しでも多くのみなさまに知っていただきたいから・・・
だったのに、たまに内容がその本流から全く外れてしまうのが永遠の悩み♡

一級印章彫刻技能士
宇都宮印章業組合 組合長
栃木県印章業組合連合会 会長
公益社団法人全日本印章業協会 ブロック長

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