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押す方は100/100でも、受け取る方は1/100

  1. 鈴印と人
  2. 798 view

お客様の言葉です。

やはり成功されてる企業の社長さんの言葉には重みがあります。

その方は特に鈴印ブログを読んでる方ではないんですが、やはり同じようなニュアンスを持たれてて嬉しくなったのでご紹介します。

 

 

押す方は100/100でも、受け取る方は1/100

お話のきっかけは納品書や請求書に押す角印でした。

角印

角印を押す時って、どうですか?

本来はその都度1枚1枚に押すのが理想なんでしょうけど、実際は事前にまとめて押す場合が多くないですか?

まとめて押すからだんだん大変になり、途中が雑になる。案外ありがちじゃないですか?

でも今回のお客様はそれに対してご自身をこう戒めてるそうです。

 

「押す方は100/100でも、受け取る方は1/100だからね。だからハンコは全て私が押します。」

 

確かにまとめて押すと、ただの「作業」になりがちです。

「作業」になるとただ単に効率を求め、より早く終わらせよう、って感覚になり雑になってしまいます。

でも受け取る方にはそんなことは関係ないですからね。

その都度その都度相手を思い、心を込めて押すことで必然と丁寧になりますし、ただの「作業」が相手に対する「想い」に変わり、その想いは相手に伝わります。

 

 

鈴印のお客様はハンコを大切に扱われる方が多いです。

ですから例えばご請求書とかでも、すごく想いが伝わるんですよ。

最近は角印等は効率化のために最初から印刷してある場合もありますが、未だに一枚一枚きっちり押してる方も多いです。

一枚一枚押すから、そのニュアンスが伝わります。

朱肉を付けて一回一回押すから、かすれも出ますし曲がったりもします。

そこにその方の想いが出ます。

中には本当毎回きっちり真っ直ぐに、力を込めて丁寧に押されてる会社様もいらっしゃいます。

「これって絶対あの社長さんが押してるよね?」って分かるくらいですモン。

 

だからこっちとしても「優先的にお支払いしなきゃ」なんて思いますモン(笑)

ハンコ1つでも気持ちって伝わるんですよね。

 

 

法人の実印は「代表者印」です

そのお客様はこうもおっしゃっていました。

「会社の実印って代表者印でしょ。だから代表者の想いが表現されるんですよ。つまり企業の姿勢が問われる。だから自分で押さなきゃダメなんです。私も親父にそう言われてましたから余計そう思うんでしょうけどね。」

 

案外見落としてる方もいますかね?法人の実印って真ん中に

法人印

「代表取締役印」とか「代表者印」とかその方のお名前とか、つまり会社の代表者の印って彫られています。

 

もちろん日本ではサインではなくハンコですから、その「押す」という権利を委ねても構わないんです。

だからこそ差が出ます。

社長の想いを代行してくれる方なのか、そうでない方なのか。それかそもそも代表者の方がそういった知識がないか。

 

 

その社長さんは最後にこう締めてくれました。

「私はハンコで人を見ます。どんなに偉そうな事を言っててもハンコがこれじゃね〜って思っちゃいますもん。いくら偉そうにしててもハンコが曲がってちゃね〜。だって相手に対して贈るものに想いがこめられてないんですもん。だから逆にどんなに若いチャラチャラした社長さんでも、ハンコを大切にしている方はきちんと対応します。だって本当に大切な部分を知ってるから。」

 

ハンコはその方の本質を端的に表します。

だからこそ成功されてる方の中にはハンコを大切にされる方が多いのかもしれません。

私も実際に店頭に立つまでは知りませんでした。

だから伝える事が使命だと感じております。

 

印鑑はあなたの価値を高めるんです。

鈴印

〜印を通してお客様の価値を高めたい〜

鈴木延之
代表取締役:株式会社鈴印

1974年生まれ。
A型Rh(+)

1932年創業、有限会社鈴木印舗3代目にして、現プレミアム印章専門店SUZUIN代表取締役。専門店として、印章(はんこ)を中心としたブログを毎日発信。本業は印章を彫る一級印章彫刻技能士。
ブログを書き出したきっかけは、私の親父が店頭で全てのお客様に熱く語っていた印章の価値や役割そして物語を、そして情報が散見する中で印章の正しい知識を、少しでも多くのみなさまに知っていただきたいから・・・
だったのに、たまに内容がその本流から全く外れてしまうのが永遠の悩み♡

一級印章彫刻技能士
宇都宮印章業組合 組合長
栃木県印章業組合連合会 会長
公益社団法人全日本印章業協会 ブロック長

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