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印鑑の用途別オススメのサイズ

  1. 印鑑をつくる
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ここでは印鑑の「サイズ」について詳しく解説してきます。

まず前提としまして、実印には印鑑登録で定められたサイズの規定がありますが、銀行印や認印には規定はありませんので基本的に自由です。
ただし一般的には、実印→銀行印→認印と小さくする傾向があります。
印章にも大切な見栄えも大きさでだいぶ違ってきます。
サイズ一つで分かってる感も出てきますので、ぜひ参考になさってみてください。

2021年1月15日に公開したブログですが、2021年10月30日にリライトしました。

 

印鑑の用途別オススメのサイズ

フルネームの実印:16.5㎜

現在はちょっと大きめの16.5㎜が一番人気です。
1世代前は15㎜が一般的でしたが、それよりひとまわり大きい方がより立派に見えるためです。
また以前は男性が16.5㎜、女性が15㎜のように、性別で大きさを変える傾向もありましたが、最近では時代の流れも考慮して同サイズをサイズをオススメしています。
もちろん女性の場合、控えめに見える側面もあるため、15㎜でも決しておかしくありませんので、お好みでお選びいただいて問題ありません。

姓もしくは名の銀行印:15㎜

考え方として、フルネームの印よりも1回り小さいサイズがオススメです。
大きさで区別する意味もありますが、それより目の錯覚で文字が混み合っているフルネームより、隙間の多い姓もしくは名の印は大きく見えます。(詳しくは後述します)
一般的にフルネーム印の方が重要な場面で捺す実印が多いため、それよりも小さくして区別と見た目のバランスの良い一回り小さい印が最適です。

お苗字の認印:12㎜

お使いになる環境で制限がなければ、ちょっと大きめの12㎜がオススメです。
お使いの環境とは組織内部で捺す場合、役職によってサイズを変えているところが多いんですね。
まだ入社したてだしなどよく分からない場合は、ひとまわり小さい10.5㎜が無難です。
ちなみに安価に販売されている既製認印は10㎜ですので、それよりもちょっとだけ大きくなります。

そのためご家庭でご自身用として使うなど場合などは、12㎜が見た目も良くオススメになります。

印鑑のサイズの規定

冒頭でも書いたように、実印だけは大きさの規定があって、そこから外れると印鑑登録ができません。
なのでここでは、サイズに関して詳しくご説明してきます。

実印にはサイズの規定があります

案外知られていないのが、実印には大きさの規定があることです。
これは地方自治体によっても異なりますけど、一般的には以下と認識いただければと思います。

印影の大きさが8㎜以上25㎜以内の正方形に収まるもの

文章にすると分かりにくいんで、図に表してみます。

サイズの感覚が分かりにくいかもしれないので参考までに、市販されている三文判は10㎜のため、サイズだけで見ると登録は可能です。
ただし地方自治体によっては12㎜以上ないと登録不可と規定されている所もあります。
つまり12㎜以上であれば登録可能と考えて問題ありません。

サイズの上限に関しては、そもそも25㎜より大きい印は、鈴印にも置いてませんのでご安心ください。

印章にはサイズの規格があります

全体のサイズ構成が分からないと、なぜそのサイズがバランスが良いかも分かりにくいと思いますので、ここで印鑑のサイズの規格についてご説明します。

なんでこんな中途半端なサイズになっているかって言うと、印章って歴史が長いので昔ながらの尺貫法が使われています。
尺貫法で1分は3㎜で、1厘は0.3㎜。
つまり10.5㎜=3分5厘。12㎜=4分・・・

また参考までに表の
10.5より小さい方は9→7.5㎜→6㎜(訂正印などに使用)
18より大き方は19.5→21→22.5→24㎜(角印などに使用)
と推移してきます。

既製印のサイズの規格

印章にはご存知のように、三文判と呼ばれる既製品も存在します。
ちなみに既製品にも規格があります。

既製印で一般的なものは、10・10.5・12㎜の3種類。
そのため実印や銀行印などの登録印は、既製印と区別する意味でも13.5㎜以上がオススメになります。
参考までに印章の場合、大きいサイズほど立派に見えますので、重要な印ほど大きいサイズが好まれる傾向があります。

フルネーム実印が大きいサイズが人気の理由

ここまでで印章の大きさの全体のイメージが掴めたかと思います。
ではなぜフルネームほど大きくするのかを、見た目でご説明します。

上がフルネームで下が苗字の、見た目の大きさ比較です。
不思議と、上のフルネームの方が目の錯覚で小さく見えますよね?
他にも文字数や漢字の線数の違いにより同じ直径でも異なって見えます。
そのため姓もしくは名のみの印よりも、大きくするとバランス良く見えます。

最後に

改めてオススメのサイズをまとめておきます。

【フルネームの実印:16.5㎜】
【姓もしくは名の銀行印:15㎜】
【お苗字の認印:12㎜】

実印は規定があったり、それ以外はなかったりと、少々複雑な側面もあります。
またオススメのサイズは、もしかするとお店ごとの考え方によっても違っている場合も考えられます。

私たちはお客様の決断をサポートするために、時代に合わせてご提案をその都度アップデートし、現在は上記のサイズ感がベストと考えています。
お立場によっても、また環境によっても異なりますので、上記を1つのガイドラインとしてご判断ください。

作るのは一生に一度、そして一生使います。
そんな実印だからこそ、ご納得いくまで是非じっくりご検討ください。
それでも迷った場合はお気軽にご相談ください。

お問い合わせはこちらから

鈴印

〜印を通してお客様の価値を高めたい〜

鈴木延之
代表取締役:株式会社鈴印

1974年生まれ。
A型Rh(+)

1932年創業、有限会社鈴木印舗3代目にして、現プレミアム印章専門店SUZUIN代表取締役。専門店として、印章(はんこ)を中心としたブログを毎日発信。本業は印章を彫る一級印章彫刻技能士。
ブログを書き出したきっかけは、私の親父が店頭で全てのお客様に熱く語っていた印章の価値や役割そして物語を、そして情報が散見する中で印章の正しい知識を、少しでも多くのみなさまに知っていただきたいから・・・
だったのに、たまに内容がその本流から全く外れてしまうのが永遠の悩み♡

一級印章彫刻技能士
宇都宮印章業組合 組合長
栃木県印章業組合連合会 会長
公益社団法人全日本印章業協会 ブロック長

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