「こけしの裏にゴム印貼れますか?」
ワタクシの元に、上記のお写真と共にそんなメッセージが届きました。
依頼人は暮らしコーディネーターの花田さん
そうです。
それが今回の特命です♡
こけしのハンコ作れます!
要するに、こけしの底面に合うサイズのゴム印を作って貼る。
言葉で言うのは簡単ですけど、なかなか対応できるお店は少ないんじゃない?かと自画自賛♡
だってこけし自体はゴム印用ではないですし、ゴム印の部分もロゴを入れてデザインして欲しいとのご提案でしたから。
なのでこけし自体をゴム印の持ち手として使えるように調整しつつ、ゴム印のデザインを同時進行で進める。
実際はこんな感じでした。
ゴム印面のデータ制作
今回は先に花田さんから大まかなレイアウトをご提案いただいてましたからね、あとはそれに向けてレイアウトを整えるだけ。
なので今回の影の立役者は、花田さんに間違いありません。
まずは御依頼主の山口果樹園さんより、ロゴデータをお送りいただきました。
そちらをゴム印に適したデータに変換して、こけしのサイズに合わせ、ご住所やお電話番号を配置。
原案ができ、それを元にゴム印を作ります。
こけしの調整
ハンコが綺麗に写るようにするためには、いくつかのルールが必要です。
今回の場合は、まずこけしのゴム印を貼る部分を平らにすること。
と言うのは、もともとその面が平らじゃありませんでした。
それも当然です。
だってゴム印の持ち手として使うワケじゃないですからね。
ちなみにこんな感じでした。
作者の方の直筆のサインでしょうか?
それから中央に穴と、その周りに凹みがあります。
よく見ると中央部分がやや凸ってますね。
このままゴムを貼ってしまうと、この底面の凹凸がそのまま捺印に影響し、写る部分と写らない部分が出てしまいます。
そのために、平らにします。
作者さんのお名前が消えてしまうので、そちらは先にご承諾をいただき、その後凹部分をパテで埋めます。
素材感と色が大きく変わらないように、似たパテをチョイス。
そしてヘラで平らにします。
まだ凹みが見えますね。
せっかくですから真っ平らにしたい。
そのために、普段は実印とかでやっている面丁(めんてい)と言う平らにする作業。
サンドペーパーで平らにする作業ですね。
これである程度平らになります。
でもまだ多少凹凸が見えますよね?
このくらいでも多分綺麗に写るはずなんですけど、やっぱ気持ち悪いんですよね。
こういう見えない部分の手を抜くのって。
なのでもう1回パテを塗るところから繰り返します。
で、完成がこちら・・
と言いたかったんですけど、写真撮り忘れ、、、汗
真っ平らになった姿をご想像ください♡
まとめ
そんな感じで見事に綺麗に写るゴム印が完成しました!
やっぱ最初の花田さんのご提案の賜物でございました。
あとワタクシの作業は、目的に向けてお手伝いするだけ。
それにしてもあんま潰しの効かない職業だけに、こういった形で日頃培った技術がお役に立つ瞬間はやっぱ嬉しいモンですね。
橋渡しをしていただいた花田さん、そしてご注文いただいた山口果樹園の山口さん、どうもありがとうございました。
さてさてそんなわけで明日は、ご注文者の山口さんのご紹介をさせていただきたいと思います。
GoogleのCMに出演なんてとんでもない体験の裏話を伺っちゃいましたんで、どうぞそちらもお楽しみに♡