これまで長年に渡り、印章づくりに携わってまいりました。
その中で扱ってきた象牙は、ただの素材ではありません。
彫るたびに、その質の違いや美しさに、何度も驚かされてきた素材です。
今回ご紹介するのは、印材製作の過程で生じた「端材」です。
これまでは、ごく限られた業者間でのみ扱われてきたものです。
ですが実際には、小さくなってもなお、十分すぎるほど価値を持った素材です。
その事実を知っているからこそ、今回あらためてご紹介させていただきます。
職人の仕事から生まれた素材

今回の端材は、単なる余りではありません。
一本の象牙から製品を仕立てる中で、どうしても生まれてしまう部分です。
象牙の印材は一本の牙から削り出しますが、形を整える過程で必ず削り落とされる箇所があります。
それらは製品にはならないというだけで、素材としての価値が失われるわけではありません。
とはいえ、いずれも本物の象牙です。
小さくなっても、その質感や手触り、削ったときの独特の感覚はそのまま残っています。
むしろ、実際の製作現場では「ここは良い部分なのに使い切れない」という場面も少なくありません。
そうした背景もあり、これまで職人のもとで大切に保管されてきました。
今回ご用意したものは、そうした素材の中から、状態や質を見極めたうえで選別したものです。
用途に応じて扱いやすいサイズにまとめ、無駄なく活かしていただける形に整えています。
象牙という素材を扱う上での前提

現在、象牙の取り扱いは法律に基づき厳しく管理されています。
その一方で、インターネット上では出所がはっきりしない素材が流通しているのも事実です。
見た目だけでは判断できないからこそ、「どこから来たものか」が重要になります。
素材の価値は、品質だけで決まるものではありません。
その背景や流通経路によって、大きく意味が変わります。
鈴印は、環境省・経済産業省認可の特別国際種事業者(登録番号 第02931号)として、出所の明確な素材のみを扱っています。
その前提があるからこそ、これまで活用されにくかった端材についても、価値ある素材としてきちんとお届けしたいと考えています。
用途は自由に

用途は特に限定しておりません。
三味線の部材や楽器の装飾、アクセサリーなど、使い方はさまざまです。
正直に申し上げれば、この素材がどのように使われるか、そのすべてを私たちが把握しているわけではありません。
ですが、間違いなく言えるのは、素材としての質は確かであるということ。
端材だからこそ、良質な素材を現実的な形で手に取っていただけます。
ぜひ商品ページにて、その内容をご確認ください。

商品カテゴリー
お勧め商品
Welcart 営業日カレンダー