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象嵌象牙について

象嵌象牙の印章は、その美しさと希少性から非常に高く評価されています。

象嵌は、一つの素材に異なる素材を嵌め込むことで独特のデザインを生み出す工芸技法であり、「象」は「かたどる」、「嵌」は「はめる」という意味を持ちます。

この技法はシリアのダマスカスで発祥し、シルクロードを経て飛鳥時代に日本に伝わったとされています。

 

象牙に彫り込まれた精緻な絵模様と象嵌技法が融合した印章は、まさに芸術品としての価値を持ちます。

明治から昭和にかけて、最高級の象牙を用いて作られたこれらの印章は、現在ではほとんど制作されていないため、その希少性は非常に高いものとなっています。

 

象嵌象牙の印章は、限定された職人によって一つ一つ丁寧に作り上げられた逸品です。

そのため限られた人々しか持つことができない希少性を持ち、時が経つほどその価値が増していきます。

伝説の象嵌師たちによって生み出されたこれらの印章は、手触りや使い心地にも優れており、持つ者に特別な感覚を与えます。

 

特に著名な象嵌師である民生、栄光、東峯、東峰、宝泉、東民、翠山といった名工たちの作品は、その美しさと精巧さから高く評価されています。

彼らの作品は、貴金属や木材などを象牙に埋め込むことで独自の美を表現し、その希少性から芸術品・工芸品としての価値も非常に高いものとなっています。

名工象嵌師の紹介

民生(みんせい)

象嵌師として最も名高い山崎民生は、台東区小島町出身の象嵌師で、象牙象嵌師である父、山崎赤吉の下で技術を磨きました。

平成5年には文化功労者として表彰され、作品には最高級の象牙に18金や24金を埋め込み、「民生」の署名と「花押(かおう)」が刻まれています。

この「民生」の銘は2代にわたって継承され、その技術と美学は世代を超えて受け継がれています。

彼の作品は、希少性と美しさから「伝説の象牙象嵌師」として賞賛されています。

栄光(えいこう)

象嵌師として高く評価されてきた名工職人。

彼の作品は貴重な逸品として知られています。

東峯(とうほう)

塩嶋東峯は、山梨県で主に活躍し、のちに大阪へ移住。

現在は息子の塩嶋としひこが象嵌士として活動中。

東峰(とうほう)

象嵌師として知られる東峰の作品は、最高級の象牙に金や銀を埋め込んでいます。

彼の作品には、「宝船」や「大黒天」などの伝統的なモチーフが多く用いられており、その精緻な技術と独特の美しさで高く評価されています。

現在では、彼のような技術を持つ職人が少なくなっているため、彼の作品は非常に希少です。

宝泉(ほうせん)

宮澤宝泉は、1985年から日本の象牙彫刻展に出展し、数多くの賞を受賞。

作品には最高級の象牙が使用され、非常に高い評価を受けています。

1942年 山梨県生まれ
1985年 日本の象牙彫刻展に出展、30回入選
1994年 奨励賞 置物「あまえん坊」
1995年 奨励賞 置物「めざめ」
1996年 森村豊明会賞 置物「ねずみ草」
1998年 高円宮賞 置物「注意大師」
2000年 森村豊明会賞 置物「龍」
2003年 高円宮賞 置物「山水」
2004年 文部大臣賞 置物「初春白」
2005年 文部大臣賞 置物「ふるさと」
2006年 富永憲一賞 置物「またぎ」
2007年 山梨県文化奨励賞 受賞

東民(とうみん)

繊細な象嵌技術で知られる名工。

彼の作品は非常に精密で美しく、その希少性から高く評価されています。

後継者がおらず、同様の作品が今後作られる可能性は低いとされています。

翠山(すいざん)

象嵌師として高く評価されてきた名工職人。

彼の作品もまた、非常に希少であり、美術品・工芸品としての価値が認められています。

象嵌師の手がけた印材

鈴印では独自の取り組み「デッドストック・マスターピース」にて、象嵌師の方々の印材を取り扱っています。

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