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お知らせ

押印廃止でハンコは使われなくなったのか?

昨年夏頃の一斉号令で、印鑑がさもなくなるかのようの報道が押しよしていました。
あれから1年近くが経とうとしていますが、さてどんな感じになっているんでしょうか?
各方面からいろんな情報提供をいただいてますが、その一部をご紹介したいと思います。

押印廃止でも印鑑が必要な場面

まず捺印の意味を改めてまとめておきますと

  1. 偽造の罪が重くなる
  2. 相互の意思の確認

突き詰めるとこの2つに集約されるように思います。
そして押印廃止で対象になったのは、1.が大半の方のようです。
これまで役所から発行される文書の全てに角印などが捺してあったのは、文書を偽造されて責任を問われないようにかと思われます。
でも一方通行の文書で、しかも大して重要じゃないのにまで捺す必要はないんじゃないの?が押印廃止の真実です。
もちろん2.に関しても大都市圏などでお互い環境が整っている場合に限っては、押印省略しているような場面も増えてきているようです。
ちなみに私個人に関しては、ほとんど差があるようには感じられていません。

さてさてそれらを前提に、結構意外な場面でもまだまだ印鑑が必要なことがあるんですよね。

 

PC更新の際のネットバンク

コレは私の実体験になります。

他はどうか分かりませんが、私が使うネットバンクはWindowsのIEにしか対応していません。
そのため、それだけのために、parallelを導入してMacでWindowsが使えるようにしています。
Windowsをお使いの方の悩みって、突如始まる更新じゃないですか?
急にPCが使えなくなって、仕事にならない。
そして更新が始まると当然ネットバンクも動かせません。
しかもそんな時って、締め切りギリギリの時間帯だったりする。
かと言って1台1OS限りの契約ですから、他に手段がない。
締め切りは明日。
ネットバンクの支払い手続きは翌日。
さてどうしよう?

銀行にGOです。
もちろん銀行印持参ですよ。

デジタルの便利さを痛感するひとときです♡

 

保険の更新

奇しくも「更新」が2つ続きます。
こちらも実体験で失礼します。

店舗の火災保険の更新のため、窓口にお邪魔しました。
私としたことがうっかりし、法人印を持参するのを忘れてしまいました。
その時はサインだけで大丈夫とのお話だったんですね。
個人的には契約の更新だから、サインだけじゃNGなんじゃないの?って思いましたけど、そこは相手様の土俵ですからサインをして帰りました。
ところが後日ご連絡がありました。

 

先日、ご契約を頂いた火災保険の件です。
申込印として社長の自署を頂きましたが、やはり法人契約の為に法人印が必要でした。
本日位に郵送にて申込書が、お手元に届くと思います。
お手数をお掛けして誠に申し訳有りませんが、2箇所に捺印後、同封されています返送用封筒にて弊社宛に郵送して下さい。
宜しくお願い致します。

 

ですよね。

逆に自分の感覚が正しかったことを理解した出来事でございました。

 

役所で書類を訂正する際

こちらはご連絡いただいたお話でした。
まずは原文そのままに。

 

私も常に印鑑は持ち歩いているのですが、たまたま忘れてしまった事がありまして。

印鑑廃止の動きがありますが、認印がないとかなり不便だと感じました。
市役所、補助金の事などで用事があり出かけたのですが、訂正する場合。
印鑑がないと書き直すか、後日また行かないとならない事態になる事に・・・。

通常の方は実印や銀行印は、特別な事がない限り持ち歩きたくないかと思います。

今は役所などで、申請する書類の種類などでは確かに印鑑が無くても大丈夫ですが、訂正するには印鑑が必要で。
まだまだ印鑑がないと色々不便だなと感じました。

 

つまり書類の訂正ですね。
なんで印鑑が必要なのか?
理由は簡単です。

役所の人が、責任を追わないため

冒頭の2.に関する内容で、相互の意思の確認に依ります。
つまり訂正箇所に印鑑がない場合、誰が訂正したか分かりませんよね?
もしかすると役所の人が勝手に訂正したって思われるかもしれない。
だから訂正するためには、記載した本人の訂正印(認印)が必要なんです。

現在は間違えてない場合の文書には印鑑はほとんど要らないように思いますが、これは何も訂正する、つまり後から改ざんする恐れがないから。
ニュースでもよく耳にしますけど、改ざんって大問題です。
だからその責任を負わないように、印鑑が必要なんですね。

 

最後に

今回の事例でなんとなくお分かりになったかと思うんですけど、結局、紙がある以上は印鑑が必要なんですね。
デジタル化デジタル化と、さもアナログが悪いように言われてますけど、全ての契約をデジタル化するなんて不可能です。
それにいざという時に機能しないなんてことも多数、いやむしろ、いざという時に起こるのがトラブルです。
そういった意味ではやはり最後に砦はアナログです。
普段は便利なデジタルに頼ってもいいと思いますし、実際に私もこうしたブログやHPも含めて、多くの恩恵を受けてますから。
でも一番肝心なことは、自分の手の内に収めておきたいものです。
最後に今回も親父の言葉で締めたいと思います。

小さな印章、大きな役目