私たち鈴印は企業理念「印を通してお客様の価値を高めたい」を掲げています。

 

印を通してお客様の価値を高めたい

改めて、この言葉の意味をお伝えしておきたいと思います。

あまり表に出ない話かもしれませんが、捺印はあなたの価値を決めています。
色々な人からのお話を聞いて、そのことを知りました。

印を捺すことは、自分の意思を表すこと

私たちが取り扱う印章の役割は、紙における真正を表すために捺すもの。
つまり「この紙に書かれている内容は私が責任を持ちます」の意思表示で捺すものです。

以前はとりあえず何にでも捺すような風潮でしたが、最近は押印の見直しにより、無意味な印は必要なくなってきています。
つまり1つの捺印の価値が、以前よりも格段に上がってきています。

一方で変わらないのは、実印など重要な契約でに捺す印の意味です。
「言った言わないになると困る」重要な場面では、お互いの意思の担保としてこれまで同様印を捺します。
そのため印が捺してあるということはつまり「この紙に書かれている内容は私が責任を持ちます」という重要な責任を伴うことの証になります。

印を捺した書類は、あとでじっくり見られる

契約を交わした書類は、相手の手元に渡ります。
その際にじっくりと見られていることをご存知でしょうか?

少しわかりやすく、ここでは請求書や領収書に捺す角印を挙げます。
例えばお金を振り込む際には、必ず請求書に目を通します。
今ではデジタル印影なども登場し、明らかにそれとわかる角印も見られるようになりました。
一方で、練り朱肉で1枚1枚捺したであろう請求書は、明らかに異なる雰囲気を放ちます。
その請求書を眺めながら、時間と手間をかけた相手の想いを感じます。

領収書もそうです。
高額商品の領収書は、気持ちと格式があらわれています。
きちんとまっすぐ丁寧が角印が捺されています。

個人の実印も同じです。
捺す人は1枚ですが、預かる方は多数。
それぞれの紙から伝わる想いを感じ取ります。
じっくり見られているんですね。

そのためでしょうか?
印鑑は分身なんて言われているのを聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。

大切な人への手紙は丁寧に書く

昔と比べて手紙を書く機会は減りました。
メールやSNSが発達したことによって。
でも本当に大切な想いを伝えたいときは、手紙を書きます。
届く側からすると、手紙はそれだけで大きな価値を持ちます。

そこまでして伝えたい想いがある手紙ですから、丁寧に書くはずですよね。
普段は自分でも読めないメモ書きと比べて、明らかに字も違っているはずです。
それは相手に大きな想いを伝えるための礼儀です。

これを印鑑に置き換えると、バランスの良い印を、きっちりと丁寧に捺されているかどうかになります。
また領収書になりますが、発行主を表す箇所にゴム印が捺されている場合もありますが、いかがでしょうか?
四隅が欠けていて電話番号がよく読めない場合と、印刷してあるかのように綺麗に捺印されている場合。
どちらが想いが伝わるでしょうか?
領収書ってある意味感謝の気持ちです。
であれば、きっちり丁寧な方が、より伝わるのではないでしょうか。

印にはあなたのブランドを伝える力がある

ここまでで述べたように、印を捺すことにはルールだけではなく、想いが内包されていることがわかります。
契約に臨む席で最も大切なことは信頼関係です。
そして契約を大切にしている方ほど、印を大切にしています。
1つの根拠になるのは鈴印新聞の取材で明らかになった、日本最高峰の自動車ディーラーさんでの契約は、しっかりした実印をご用意される方が多数であること。

見方を変えると印章は、ホテルで言われてきた靴や時計に似ています。
お客様の人となりをはかる指針で考えると、非常に近しい関係です。
つまり印の役割はご自身のブランディングなのです。

最後に

1つの印を捺すことは、1つの約束をすることです。
約束に大切なことは信頼関係です。

約束がいい加減なら、署名も捺印もいい加減です。
大切に考えていれば、その分自然と丁寧になります。

印鑑にはその気持ちを表現する力があります。
またご自身のブランディングを表現するものでもあります。
これは日頃大きな契約を交わす機会の多い、不動産業の方が印鑑を非常に大切にすることからもわかります。

元々が選ばれし者だけが使うことを許されてきた印鑑。
つまり印を捺すことは、あなたの価値を決めることです。

私たちの役割は、その場面に恥じない印章を作ることです。
そして私たちのフィロソフィーは、印を通してお客様の価値を高めることです。