お知らせ

9月のオススメ品は「最後の黒水牛」です

過去に鈴印では「今月のオススメ品」と題して、月替わりでその時々のオススメ品をピックアップしていました。
最近では他にも様々なイベントを開催してきた関係から、しばしお休みさせていただいていました。
先日お客様から当時ご紹介していた「今月のオススメ品」のお問い合わせがあり、ふと思い出し再開することに致しました。

そして2024年9月のオススメ品は「最後の黒水牛」です。

これまで何度かアナウンスしてきました黒水牛の販売終了。

どこかで再開しないか?などの期待もしていましたが、残念ながら状況の変化はございません。
またそれに伴って黒水牛のお問い合わせも徐々に増えてきました。
併せまして現在各方面にお声かけをし、新品の黒水牛も少量ではありますが、入手することもできました。

そのため、現時点での黒水牛の在庫をすべて一覧にまとめ、ご紹介することにしました。

個人向け黒水牛、現時点でのすべてをご紹介します

過去には「ブラックバッファローシリーズ」として、豊富なラインナップからお選びいただけたのが黒水牛でした。
そのため現在でも種類は様々ございます。
しかしながら、在庫数はいずれも非常に少ない状況になっていますので、現時点での在庫数と併せましてご紹介致します。

印章具

これまで「印章具」には長さが60ミリ丈を、そして「デッドストック」にはそれより短い45ミリや36ミリを掲載していました。
一方でご存じの通り、鈴印では印材の長さではなく、印面の直径で用途を分けてご紹介しています。
そして長さを問わずに在庫量が非常に限られてきましたので、黒水牛に関してはすべて「印面の直径」でまとめることにしました。

またこれまで黒水牛は、ケースをお好きなものに交換できる点も魅力と感じる方も多かったため、豊富な在庫からお選びいただけない代わりに、多くのケースラインナップからお選びいただけるように致しました。
どのケースも印材の魅力を存分に引き立ててくれますので、あなただにぴったりの1つを見つけてください。

現時点での在庫数は、それぞれ商品リンクに飛んでご確認いただけるようになっています。

黒水牛実印

こちらはフルネームに対応可能な実印です。

15ミリ丸 16.5ミリ丸 18ミリ丸
60ミリ丈 1本 3本 0本
45ミリ丈 1本 0本 0本
36ミリ丈 4本 0本 0本

黒水牛60ミリ丈実印

黒水牛45ミリ丈実印

黒水牛36ミリ丈実印

黒水牛銀行印

こちらはお名字のみ、もしくはお名前のみに対応可能な銀行印です。

13.5ミリ丸 15ミリ丸
60ミリ丈 5本 1本
45ミリ丈 5本 0本
36ミリ丈 6本 4本

黒水牛60ミリ丈銀行印

黒水牛45ミリ丈銀行印

黒水牛36ミリ丈銀行印

黒水牛認印

10.5ミリ丸 12ミリ丸
60ミリ丈 3本 1本
45ミリ丈 21本 1本
36ミリ丈 8本 1本

黒水牛60ミリ丈認印

黒水牛45ミリ丈認印

黒水牛36ミリ丈認印

ブラッククイーン

鈴印オリジナルとして根強い人気を誇っていたブラッククイーンですが、こちらも小山良製のため在庫限りとなってしまいました。

13.5ミリ丸 15ミリ丸 16.5ミリ丸 18ミリ丸
実印 0本 3本 1本 0本
銀行印 3本 0本 0本 0本

ブラッククイーン実印

ブラッククイーン銀行印

小判印

こちらも鈴印オリジナルの「小判の形でお金が貯まる?」と人気の商品でした。
ブラッククイーン同様に、小山良製のため販売終了となります。

10.5ミリ丸 12ミリ丸 13.5ミリ丸 15ミリ丸
銀行印 0本 0本 2本 2本
認印 3本 1本 0本 0本

黒水牛小判銀行印

黒水牛小判認印

ブラックブレット

弾丸をモチーフにしたユニークな印章。
非常に特定の分野の方に限りましたが、非常に人気でした。

13.5ミリ 15ミリ 16.5ミリ 18ミリ
ガンタイプ 1本 1本 1本 1本
ライフルタイプ 1本 1本 0本 1本

ブラックブレットガンタイプ

ブラックブレットライフルタイプ

クリスタルステラー

印章のトップに輝くスワロフスキー製のクリスタルボールを24金メッキ繋ぎ、女性に人気のクリスタルステラー。
残すは認印12ミリの1本のみとなっています。

クリスタルステラー認印

 

そしていずれの商品も在庫数0になり次第、取り扱い終了とさせていただきます。

黒水牛とは

一言でいうなら「最もコストパフォーマンスに優れた印材」となります。
印材でいうパフォーマンスとは、耐久性です。

朱の油が染みこんで経年によって柔らかくなりがちな木材に対して、爪と同じタンパク質の水牛は、油の影響を受けません。
しかも木材と比べて価格(コスト)もそれほど隔たりがないため、コストパフォーマンスに優れるとされ、昔から印材の代表とも言えるものでした。

【黒水牛の特徴】
古くから印鑑の材料として使われ、最もコストパフォーマンスに優れた素材です。
水牛の角を印材に加工した材料で、漆黒に染め上げた見た目は気品に満ち溢れます。
角は体毛が固くなった人間の爪と同じタンパク質でできているため、弾力もあって耐久性にも優れます。
印章以外でも、他にはスーツの最高峰のボタンとして使われたり、ダッフルコートのトグルボタンなどでも見かけ、それぞれに身に着ける人の価値を高めています。
2024年現在、新たな輸入がストップしたたため、今後入手困難な印材になっています。

また天然材である以上、象牙と同じように品質に大きく隔たりがあるのも事実です。
見た目の質感もさることながら、長年使用しても変形の少ないものが上質とされ、鈴印では最高級品のみを取り扱っていました。

【鈴印品質の理由】
天然材のため、その品質の差は想像以上にあります。
水牛はに大きく「芯なし」と「芯持ち」が存在し、芯なしはツノの外側を利用してるため、長期使用において繊維が反り、ヒビ割れや反りが起こるため取り扱っていません。
芯持ちは角1本から印材として1本しか取れない希少種でもあり、かつ芯が繊維の変形を押さえ込む特徴も兼ね備えます。
一方で芯持ちは、芯の部分が凹む現象も稀に見られるため、長期保存し変化しきった小山良製を使用します。
印面の芯部分が凹んだ材料のみを使い、平らに整えてから彫ることで、その後の経年変化を防ぎます。

誤解のないように補足しておきますと、小山良以外の黒水牛はまだまだ在庫があり、黒水牛の印材がなくなるわけではありません。
しかしながら鈴印では長く使用する印章の性質上、できる限り経年変化のないものを提供することが最善と考え、小山良以外を取り扱う予定はございませんので、あらかじめご了承いただけましたら幸いです。

「黒水牛の品質の分け方」はこちらから

最後に

このように、黒水牛を手に入れるチャンスは今回が最後です。

2021年頃から言われ出した黒水牛の枯渇問題。
私自身はいずれ再開すると楽観していた部分もありましたが、状況は全く変わることがなく、こうして一堂にご紹介することにしました。
改めてまとめると、あまりの少なさに驚いたのも私自身でした。
残り1本のアイテムも多々ありますので、どうぞお見逃しのないよう。

「黒が好き」
「リーズナブルで長く使えるもの」
「親御様が使っていたから同じもの」

人それぞれお好みがあると思いますが、これまで黒水牛は以上の理由でも人気でした。
もし1つでも合致する理由があれば、ぜひお早めにどうぞ!