手彫り

ハンコの手彫りと機械彫りは、本当に写りが違うのか?

ある日お客様がご来店。

そしてこんな事を言われました。

 

「あのこの間買ったハンコがよく写らないんですけど!」

「えっ?当社でお買い求め頂いたハンコですか?(汗)」

「いや、違うお店で買ったハンコなんですけど。」

「(ほっ・・・)」

 

お断りを入れましてね、ためしに押してみますと確かに写らないんです。

こんな感じでしたね。

写らない

もうなんて彫ってあるのかも分かんないし。

続けてこうおっしゃいました「凄く安かったんで多分機械彫りだと思うんで、そのせいなんですかね?」

 

今回はそのお客様の予想通りでしたが、ちょっと気になったので色々お話しました。

なのでその内容をご紹介したいと思います。

 

 

象牙と水牛は、手彫りと機械彫りで写りが違います

今回のご質問はこれに当たりました。

天然の材料である、象牙や水牛や木材なんかは特に手彫りと機械彫りで違いが出やすいんですね。

なぜなら天然材は、天然であるがゆえに材料に多少の変形を伴う可能性があるからなんです。

どういうことかって、こうゆうことです。

 

まず最初に仕入れた段階の水牛材はこんな感じ

水牛材

これがよく見ると中心に芯の穴が開いてたりします。

水牛の芯

これが酷いのになると

水牛のくぼみ

凹んでます。

 

水牛の更に詳しくはこちらから

 

 

象牙に関してもこんな感じ

最初仕入れた段階ではこんな感じで

仕入れ材

一見平らに見えますが、表面を削ってみると

表面を削る

途中の段階で見てみると

印面のゆがみ

当たってる場所と当たってない場所があるのが分かりますかね?

 

つまり仕入れたままの天然材は多かれ少なかれほぼ全て印面にゆがみがあります。

だからいくら手で綺麗に彫ろうが機械で彫ろうが、仕入れたままの材料にそのまま彫ったハンコは良く写りません。

 

綺麗に写る条件は2つです。

平らな印面と平らな紙、この2つが成り立って一番綺麗に写ります。

 

だから言い方を変えると、手彫りは写りが綺麗で機械彫りは写りが悪い、ではなくて、印面が平らな状態で彫ったハンコは手彫りだろうが機械彫りだろうが写りは綺麗です。

 

 

表面が平らだと機械彫りでも綺麗に写る

「鈴印さんで買ったハンコはホント綺麗に写るよね」なんておっしゃって頂く事があります。

ありがとうございます!

その理由として「ちゃんと手で彫ってるから」なんて言われますが、正確には「表面を平らにしているから綺麗に写る」なんですね。

 

じゃあ冒頭のお話に戻りますが、なぜよく写らないハンコがあるのか?

ここまで書けばお分かりですね。

 

そう、表面を平らにしてないからよく写らないんです。

 

 

手彫りができる一番のメリットはハンコの写る知識を理解していることです

極論を言えばこういう事なんですよ。

一から全て手で彫りどうやったらその材料が一番綺麗に写るかを常に意識していいるから、どんなハンコでも綺麗に写る方法が分かるんです!

自慢♡

 

だから鈴印の場合は天然材だけにはこだわっておりません。

あくまで「綺麗に写る事」こそが一番だと考えてますから。

 

なので「表面が平らであれば綺麗に写る」この特性を利用して鈴印で販売しているのがこちら

チタン

チタン印鑑なんですね。

人工材だからゆがみが一切無いため、機械で彫っても綺麗に写るんです。

 

人工的に真っ平らな金属は人工的に真っ平らなガラスの上こそ綺麗に写ります。

チタン捺印

チタン印影

 

 

結論

あくまで今回は綺麗に写るかそうでないか、に焦点を置いてお話ししました。

ですから「手彫りがよい」「機械彫りが悪い」ではなく、「天然材がよい」「人工材が悪い」ではなく、あくまでその特性を最大限に引き出せる事がプロの仕事です。

でも結局最後は、押してみてどう写るか?その時の微妙な感覚なんですよね。

 

彫る方法はあくまで手段で、材料はその素材ですからね。

例えばプロの料理人の方なら、どんな方法でもどんな素材を使っても美味しい料理が作れちゃうと思うんですよ。

ハンコの場合も一緒かなって。

ちゃんとした知識を技術を兼ね備えていれば、その素材の良さを最大限に引き出す事ができます。

やっぱものづくりはなんだかんだ言っても「人」が基本ですからね。

 

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