ORIGINAL

竹のハンコはこうやって彫ります!

竹印(ちくいん)ってご存知ですか?

ふりがなふってる時点でご存知じゃないわな♡

 

今や一家に1本どころか、お一人1本の時代になりましたね!

なってないわ♡

 

鈴印には20本もあるのに・・・

商品だからだろ♡

 

ま、要するに竹のハンコなんですけど

竹印

今日はその竹印の作業工程をご紹介したいと思いますよ!

ご依頼主様からご快諾も頂きましたんでね。

 

 

竹印はこうやって彫ります!

画像を見てお分かりのように、竹印はその素材によって形が様々です。

そのため彫刻機では彫れません。(彫刻機は真円か四角形のみにしか対応できません)

だから一から全て手作りになります。

 

 

カーボン紙で雁皮紙に竹の形を転写します

念のためにご説明。

カーボン紙は、2枚の紙の間に挟んで2枚同時に書ける紙です。

雁皮紙は用途は様々ですが、我々ハンコ屋は筆で書いた文字を印面に逆さに転写するために使います。

これだけだとさっぱり分からないと思うので、次に説明していきますね。

 

まず一番下に雁皮紙を敷いてその上にカーボン紙を重ね、その上から竹印をグリグリ押し付けます

竹印の転写

目的は、1個1個形の違う竹の材料の形を、下書きするための雁皮紙に正確な寸法として写すためなんです。

 

すると

枠の完成

竹の形ができます。

 

 

雁皮紙に文字を書きます

鉛筆で下書き

「襲」

なかには直接筆で書く職人さんもいらっしゃいますが、ワタクシの場合は最初に目安となる線を引き、その後鉛筆で下書きをします。

 

次にその上から筆で文字を書きます

字入れ

この一連の流れを「字入れ」と呼びます。

これで字入れは完成です。

 

 

材料に転写するための準備

竹印の場合、材料そのままですと表面にコーティングがされてますし、若干の歪みもありますので表面を平らに削ります。

面擦り

「とくさ」と呼ばれるサンドペーパーみたいなザラザラした紙で彫刻面を平らにします。

 

そしてこのままですと表面に転写した文字が見にくいので、表面に朱墨を塗ります。

朱墨を塗る朱墨を塗る

これで材料の下準備が完成です。

 

 

転写します

ハンコは押した時点で正しい向きにならなければなりません。正しい向きで彫ったら、押した時逆さになっちゃいますからね、

かと言って逆さに文字を書くのもそう簡単にはできません(熟練の職人さんの中には直接逆さに書ける方もいらっしゃいますが、その方々も本気の時は正しい文字で下書きをします)

ワタクシもできなくはないですが、やはり正しい向きで書いた方がより精度の高いモノができますからね!

なので必ず最初は正しい向きで書きます。

 

そこで問題です。

どうやって正しい向きで書いた文字を逆さにするのか?

 

それが転写なんです。

そのために転写ができる雁皮紙を使います。

 

まず先ほど書いた文字の上に、線と同じ位置に材料を置きます。

雁皮紙に材料を置く

ずれないように慎重に慎重に

 

それをひっくり返し表面にぴったり重なるように、かつ破れないように優しく引っ張ります。

雁皮紙を引っ張る

方法は色々あると思いますが、ワタクシは雁皮紙の余分な部分(手で押さえてる部分)を水をつけて材料に貼り付けます。

 

そしてここからが一番神経を使うところ。

転写の方法は、この雁皮紙の表面に水を付けてその上にティッシュを被せ、上から擦りつけるのですが、水の分量を間違えると文字が滲んで広がってしまい失敗です。

なので慎重に慎重を重ねて・・・

 

失敗♡

失敗♡

水が多くて墨が溶けて流れちゃうんですよね〜

この場合どうするかと言いますと・・・

 

最初からやり直し♡

 

ただ全く同じのもやりたくないでし、こんな時はいつもこう考えるようにしています。

「もっと良い文字があるから失敗したんだ!」って

前向き♡

 

再度、一から文字を調べ直します。すると・・・

 

あるじゃん!いいのが

 

 

やり直し

方法は一緒なんで字入れ完成の写真だけ見てください

襲

こちらも先ほどのと同じ「襲」の文字

上のいかにも襲うぞ!って感じの文字から、だいぶ優しい印象に変わりましたね!

 

そして今度こそは失敗しないように、微調整しながら進めます。

転写

来てます来てます!

 

適量の水分だとティッシュが水分を吸い、擦る熱と併せて表面が貼り付きます。

表面が張り付く

ぴた〜!

 

慎重に剥がします

剥がす

来たキター!

 

この手ごたえは間違いなし

完成

完璧☆

 

 

彫刻作業

これから彫っていきますが、実はひそかに機械の力も借ります。

もちろんパソコン連動の彫刻機は使えませんので、手動の彫刻機。

イメージは歯医者さんの歯を削る機械に近いイメージですね。

手動彫刻機

手動の彫刻機

 

これでざっくり彫ります。

途中経過

朱色の部分を全て掘りあげるんですね。

 

そして彫った物を再度表面を平らにし

仕上げ前

仕上げの作業に入ります。

 

え〜今気づいたのですが、このあと猛烈に集中してしまい、写真を撮るのを・・・

 

忘れちゃった♡

またか♡

 

 

押したもの

途中経過は忘れちゃいましたけど、間違いなくワタクシが彫ってますからね♡

必死か♡

 

今回もお客様からご快諾頂きましたんでね、久々にご紹介したいと思いますよ。

実は今回のご依頼主は若い女性でした。

なのになぜ「襲」なのかは明日の「鈴印の大切なお客様」でご説明したいと思いますが、ご依頼の際に1つだけご要望がありました。

それは「なるべく優しいイメージにしてもらいたい」だったんです。

それが今回、途中からやり直した一番の理由でした。だって最初のだと・・・

 

襲う気満々♡

 

なので再度やり直し、優しいイメージを残すためにあえて枠も♡っぽいイメージで女性的な雰囲気を残しつつ、でも文字はあまり柔らか過ぎない凛とした印象。

そんなイメージで仕上げましたのがこちら

 

 

襲

「襲」

 

作品の印象の判断はもちろんお客様に委ねますが、我ながら素晴らしく仕上がったと思います。

 

この一連の流れが昔から伝わるハンコの彫り方です。

彫刻作業ももちろん技量によってかなり差は出ますが、実は彫刻技術ってある程度のレベルになるとそれほど大きな違いはないとワタクシは思っております。(プロの技術を競う競技会は除いて)

 

それより一番肝心なのは文字です。

最初の文字がダメじゃ、いくら彫る腕が良くても表現しきれないですからね。

だから文字の選定が一番時間掛かるんですよね。

落款は通常の判よりお時間いただくのも、それが理由だったりします。

ある時ふと降りてくるのを待つ・・・的な。

 

ま、何はともあれ現時点では・・・

 

これよくできたんじゃね?

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