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密かにお宝満載の店内

個人的に新しいコトやモノが好きなので、日々新しいコトやモノばかりBlogに書いておりますが、実は鈴印には古く貴重なモノもたくさんございます!

 

先日あるお客様が、鈴印の店内に飾られるある額を外からご覧になり

「これってもしかして関野香雲先生の作品じゃありませんか?外から拝見し、もしやと思い入ってみたのですが・・・」

とおっしゃってご来店頂きました。

 

私「なんで分かるんですか?」

お客様「いやなんとなくなんですけど、そうかと思いまして」

私「なんとなく思われるって、かなり造形がお深いですね。」

とはいいつつ実は私もその辺のコトは何となく伝え聞いてはおりましたが、親父や祖父が揃えた数々ですからね、あまり突っ込まれるとしどろもどろになってしまいまして・・・(汗)

 

せっかくの機会ですから、鈴印の歴史のほぼ全てを知る母に詳しく聞いてみました。

まずはそのお客様からご指摘頂いた表装がこちら

37
鈴木印舗 表装 関野香雲先生作

 

こちら関野香雲先生は、この職業に従事している者で知らない人はいないくらい大変有名な昭和を代表する篆刻家の中のお一人
 

なぜそんな凄い方に書いて頂いた社名の表装があるのか?

私の祖父が、当時お店をオープンするにあたって関野香雲先生に直接お願いして書いて頂いたそう。

どのような親交があったのは今となっては不明ですが、私の祖父も多くのお弟子さんを抱え、展覧会の審査委員等を兼務したりとかなり有名だったそうで、そんなつながりから何らかの交流をさせて頂いていたのかもしれませんね。

 

 

それからこちら
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御印處 篆刻 石井雙石先生作

 

こちら石井雙石先生も本当物凄くご高名な、同じく日本を代表する篆刻家のお一人

 

その技術の高さから、当時の公官庁の重要な判の数々を手がけられ、また棟方志功さんや石井柏亭さんら作家さんの判を彫られたり。
また書家としても名高く、国会図書館の門扉の刻字を書かれたりと、残る足跡は数知れず。

 

ではなぜこちらが鈴印にあるのかと言いますと、

実は約20年ほど前に私の親父がお店を全面改装し、その際に鈴印でも一番お世話になっている問屋さん、東京浅草橋にあります「藤山商事」の社長さんからそのお祝いとして贈られたそうです。
藤山商事さんは、東京で最も歴史と権威のある問屋さんですから、数々のお宝も眠り、その一部を惜しみなく贈って頂いたんだそうです。

改めて御礼申し上げます。ありがとうございます。

 

あと目立った所ではこちらですね
45-2
象牙

 

今ではもう手に入れるのは困難と言われるサイズの象牙です。
当時でも数百万円はしたと言われる代物。

こちらは親父が跡継ぎを決めた際に、祖父がその記念に購入したんだそうです。
きっと嬉しかったんでしょうね!
今なら、なんとなくその時の祖父の想いが理解できるような気がします。

 

たまに譲って欲しいとのお問い合わせもございますが、今や鈴印の守り神の1つですからね、丁重にお断りさせて頂いております。

 

 

あとは小さいモノに目を移しますと
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 寿山石

こちらはサイズが珍しく、シヤチハタネーム印と比較しますと

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小さいモノじゃないね?

 

ちなみに寿山石とは篆刻に使われる石の印材。

小さいモノは数多くあれど、これだけ大きいモノはなかなか手に入りませんね。

こちらも祖父が購入されたとのコトですが、その入手経路や入手方法は不明。

テレビ「なんでも鑑定団」に出してみたらどうなんだろ?

なんて夢見る品だったりしております!

 

それからこちらも見る人が見たら凄いのでしょう
19
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石のハンコ

 

材質はこちらも寿山石だとおもうのですが、こちらはその意味に価値があります。

その昔、シルクロードを渡って絹が売買されていた頃、その絹が本物かどうかを表すためにその包装の一部にハンコが押されていたんだそうです。
そして特に貴重な絹にはその元となるハンコも一緒に添えられていたとか。

その一緒に添えられたハンコが役目を終えると質屋さんに卸され、それを祖父が何年も何年も掛けてアチコチの骨董品店さんをまわり集め続けたのがこちら。

 

祖父はハンコ店を創業しただけのことはあり、ハンコに対する知識と興味は私など足元にも及ばない程深くありました。

それを表すのが、ハンコのルーツとされている「漢委奴國王」の金印の本物が、九州の志賀島で期間限定で公開されると聞くや否や、はるばる九州まで見に行き、それを目にすると感動のあまり涙しながら手を合わせたとのコト。

ですから祖父のその探究心なくしては、この石のハンコは手に入らなかったかもしれません。

そして最後はこちら

12
象牙の観音様

これは比較的最近入手したモノ

 

約15年程前、私が東京で職人をやっていた頃、親父が象牙の印材の仕入れに東京に来まして
私も近所におりましたから、せっかくなんで同席させてもらい、一目惚れした品。

その頃の私は20代中頃でしたからね、当然象牙の美術品等に興味があるはずもなく
そんな私がなぜ一目惚れしたかって言いますと

 

もう1度今の画像を見て下さい
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今度は逆からご覧下さい
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どっちから見ても目が合うんですよ!

 

もうこれは間違いなく私に所有してほしいと思ってる!なんて勝手に思い込み
とっても欲しくなって、無理言って親父に買ってもらっちゃんたんですよね!

こちらも象牙の彫刻ができる職人さんが激減している現状から、今後二度と手に入らないコトは間違いありません。

(※今回のお話はあくまで伝え聞いてる部分も多いため、事実と異なる可能性があることあらかじめご了承下さい)

 

とまあ、その一部をご紹介させて頂きましたが、こちらのお宝の数々は誠に恐れ入りますが、全て非売品とさせて頂いております。

私が自分で入手したモノならいざ知らず、親父や祖父がその「想い」と共に購入したり頂いたりした、お金に変えられない価値のある品ばかりですからね。

今日はそんな80年の歴史の一部をちょっとだけ紐解いてみました。

興味のある方、美味しいコーヒーでも飲みながらゆっくりご覧にいらして下さい。

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