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印鑑の手続きが面倒な仕組みになっている本当の理由

みなさん「印鑑登録」や「印鑑証明書」と聞いて最初にどんな連想をしますか?
多くの方は「面倒だ」なんて思うんじゃないでしょうか?
ほとんどの方が何度も必要とするわけじゃないですから、まず最初に「あれ?まずどうするんだっけ?」そんな感覚。

ちなみに印鑑登録を簡単にまとめると、実印にしたい印と免許証などの身分証を持って、登録受付をしている役所に持っていき、登録するだけです。
そして同時に印鑑登録カードが発行され、それを利用して端末で印鑑証明書を発行する。
大きな契約の際には実印+印鑑証明書が必要となりますから、その印鑑証明書と実印を持って契約するだけです。

とはいえ初めて登録するのに、とりあえず役所に行っちゃって

  • 実印にする印はお持ちですか?
  • 写真付きの身分証はお持ちですか?
  • 費用が300円かかります

忘れた♡
そしていざ実印が必要になった時に

  • あれ?実印どこだっけ?
  • あれ?実印どれだっけ?
  • あれ?印鑑登録カードってどこ?

ってなりがち。
つまり久しぶりなんで忘れちゃうんですよね。
「なんでこんなややこしいの?」
気持ちはよく分かります!
「もっと簡単にならないの?」
でも一度ちゃんと考えてみましょう。
なぜこんなにややこしくなっているのかを。

2013年10月1日に書いたブログですが、2019年6月7日にリライトしました。

印鑑の手続きが面倒な仕組みになっている理由はセキュリティのため

登録は一度済ませてしまえば、あとは引越しや戸籍の変更などがなければそのまま残ります。
だから実印を使う時の問題になりますよね。
そうなると残るは

    • 実印が見つからない
    • 実印がどれかわからない
    • 印鑑登録カードが見つからない

そんな感じになりますかね。
でも考えてみてください。
上の3つをちゃんと管理するだけで安全が担保されているんです。

  • 実印をしまう場所をしっかり決めておく
  • どれか分からなくならないような実印を用意する
  • 印鑑登録カードをしまう場所をしっかり決めておく

ちょっとの管理だけであなたのセキュリテイは確保されます。
ちなみにこんな風に思っている方もいらっしゃるでしょう。
「デジタルならもっと簡単なのに・・・」
最近のデジタル技術の進歩は目まぐるしいものがありますから、セキュリテイ上でも強固になっているかと思われます。
ところがそれはそれでややこしい。
IDやパスワード、クレジットカードの名義や、3Dセキュア・・・
これまで以上に覚えることが増えています。
それに対して印鑑であれば、場所を覚えておくだけで済みます。

あなたの財産を守っているのは印鑑です

人間は無意識に大切なものほど厳重に管理します。
全く違う例で考えてみましょう。

例えば旅行に行って財布に100万円入ってたら、泊まる時どんな感じで管理しますか?

  • 部屋の入り口に鍵かけますよね?
  • 2つ鍵があれば2つかけますよね?
  • しかもチェーンロックもあればかけますよね?
  • なのに備え付けの金庫に入れますよね?
  • その金庫にも暗証番号と共に鍵かけますよね?
  • そもそもそれだけの金額ならフロントに預けますよね?

さてさてその大切な100万円を守るために一体いくつのセキュリティをかけましたか?
思いつく限りの対策を取ると思います。
ではこれが、自分の全財産だったら?

預かってくれるフロントは銀行です。
銀行でお金を引き出すには銀行印が必要です。
そしてそのお金を使って高額商品を買うためには実印が必要です。

つまり、あなたの全財産を守っているのはあなたの持つ実印なんです。

印鑑証明は、役所があなたを証明するもの

登録の際は上にも書きましたが、本人が役所に行けば実印にしたい印と身分証を持っていき、戸籍が認できたら印鑑登録証を発行します。
ちなみに上記の身分証明書がなければ、自分が生活しているのを証明するもの(電気料金とか病院の診察券とか) で代替え可能。その場合は受付のみで、後日住所宛にその旨の手紙を送ります。 今度はその送られてきた手紙+自分が生活しているのを証明するものを再度役所に持って行き、ようやく印鑑登録証(印鑑登録カード)が発行されます。
あとは代理人申請って方法もございますが、これもかなりややこしいのではしょります。
そしてその印鑑登録カードを使って暗証番号を入力して、印鑑証明が発行されるのです。

つまり印鑑証明書とは、役所が発行する「〇〇さんはここの住民で、この印鑑は〇〇さんが実印登録された印鑑です」を証明する書面なんです。

最後に

契約の際にお互いに避けたいのはリスク。
法律上はお互いに口約束だけでも契約は成立してしまいますが、その場合は必ずと言ってほど「言った言わない」の論争が起こってしまいます。
だから契約書を交わすのですが、それでも第三者がいないと同じ問題が発生します。
そのため日本では印鑑証明書が、欧米では公証人が、その第三者の役割を果たします。
※第三者の役割の詳細は次のブログでご紹介します。

この一定の手順を踏み、リスクを各所に分散していることから、「実印+印鑑証明書」はアナログ界最強の証明力とも言われています。

だから決して無駄に面倒になっている訳ではなく、その1つ1つにちゃんと意味があって成立しているのが印鑑登録制度なんです。
よく分からないと面倒としか思えませんけど、こうしてそれぞれの意味を理解すると、なるほど納得がお分かりになるかと思います。

また印鑑登録制度に対しては、必ずと言っていいほど言われるのが「欧米と同じくサインでいいじゃないか?」論です。
それも根本的に文化が異なるために、お互い相容れない特性があったんです。
続きは次のブログをご覧ください。

 

 

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