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象牙の品質の見分け方

意外と知らない象牙の品質の見分け方。
実印の購入は一生に一度。だからこそ良いものを見極め理解し納得して決断したい。
ところが印鑑の素材って、しかも象牙の品質の違いって、しっかり見比べる機会がなかなかないのが実情ではないでしょうか?
でも高価な商品ですからね、せっかくなら購入前にある程度の知識は持っていたい。

私たちは長年扱っている上で、象牙の見極めに関して様々なノウハウを持っています。
残念ながら写真だけではその全てを説明するのは不可能なんですけど、今回はその中でも大きな要因の1つでもある見た目にクローズアップしてご紹介したいと思います。

2013年9月21日に公開したブログですが、Webショップリニューアルに伴い2018年8月13日にリライトしました。

 

象牙の品質の見分け方

こちらが象の牙、いわゆる象牙です。
それを輪切りにしたのが、以下になります。

黒丸のマーカーがありますが、その形で切り出していくんですね。
ではこちらを。分かりやすく拡大して見てみましょう。

このくらい拡大すると、細かい模様(キメ)が見えてきます。
外側の方がキメが荒く、中心にいくほど細かくなるのが分かります。
つまりこの位置、言い換えるならキメの細かさによって品質が決まるため、中心に近づくほど良品となります。

ちなみに中心にある空洞は、神経の後です。
人間の歯と同じ象牙ですから、真ん中には神経が通っていたため空洞になっています。
また芯持材と呼ばれる象牙もありますが、これは牙の先端にいくほどに空洞が小さくなって埋まります。
ただしそこだけ目が荒くなるため、鈴印では取り扱っておりません。

またちょっとだけ拡大を元に戻すと、また違った側面が見えてきます。

右下にひび割れが見えます。
これは経年変化の一種ですが、外側は目が荒いため乾燥や気温の変化でこのように割れてしまう恐れがあるんですね。
そして再度左上のマーカーに目を移していただきますと、全部で6個。
外側から並・中・上・上上・特上・極上と呼ばれます。
ちなみに鈴印では並は、上記のひび割れの恐れからお取り扱いはございません。

ではこれからは、実際の印材でみていきましょう。

 

粗悪材

キメが荒すぎてヒビ割れを起こしています。
ちなみに触った感触でも違いは分かり、手触りはかなりざらつき、またヒビの部分は爪が引っかかるほどです。
もちろんこちらは取り扱い品ではなく、サンプルとして置いているだけのモノです。

 

中材

格子柄の綺麗な模様が見えます。
この目が象牙らしいと好まれる方もいらっしゃいます。
ちなみに鈴印としてのこだわりは、目が均一であるかどうかです。
切り出す箇所によっては、綺麗な部分と目がはっきり見える部分とのツートンになっている場合も多く、それがつなぎ目のように見えてちょっと心配。
そのため全てが均一な象牙のみしか扱っておりません。
ちなみに触った感触は、キメが凹凸として指先で多少分かる程度。

鈴印では一番下のランクですが、一般的な象牙と比べますとかなり上質です。

 

極上材

透き通るかの如く綺麗できめ細やかです。
よくキメの細かさを「赤ちゃんの肌」なんて例えますけど、本当その通りですね。
現在ここまで綺麗な象牙はかなり入手困難になっています。
そしてそのクラスがいまだに店頭に残っているのも長年の実績になります。
ちなみに触った感触は、指先にピタッと吸い付く感覚。
最高峰は全てが異なります。

 

最後に

今回は見た目に絞ってご紹介してきました。
とは言え私たちも、まずはこの見た目で選定します。
次に触覚、つまり触ってさらに選別します。
またこの見た目や触り心地は、どなたでもはっきりと分かります。
そして最終的にお客様にお渡しできるかどうかを決定するのは、彫った時になります。
実はこの他にも色合いだったり、キメの均等さだったり、また硬さだったりと品質を決める要素は様々あり、その全てが彫った時に分かるからです。

とは言え、上記の見た目と触った感触だけでも象牙のおおよその品質は掴めます。
ちなみに、鈴印での5ランクの中で、はっきりと違いが出てくるのは上上材から上のクラスになります。
そこから見た目のキメの細かさと、指先に吸い付く感触がはっきりと現れてきます。

なので象牙をご検討の際に店頭で触れる機会があれば、ぜひその辺りに注目してご覧いただけるとよろしいかと思います。
見た目だけでなく、触れた時の感触は想像以上に違いがありますから。

本当に良いモノは、あなたの指先が教えてくれます。

 

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