上手に押すコツ

上手に捺印するコツは、この4つでキマリです

「私、ハンコ押すのが苦手なんです」

昔からよく聞く、ハンコにまつわるお悩みの1つです。
だからでしょうか?「上手に押すコツってあるんですか?」なんてご質問も。
中には「私はまだまだ練習が必要なようです」とご謙遜なさる方もいらっしゃいます。
ところがそんな時に私がいつもお伝えするのは「綺麗に押すのはテクニックよりは環境」です。
なんでかって言いますと、捺印が苦手な方は道具がよくない場合が非常に多いからなんです。
またそれも理屈で理解するとより分かりやすくなると思うので、それらを合わせて2013年7月25日に書いたブログですが、全面リライトして2018年12月7日に公開しました。

 

捺印とは、印章で朱肉を取って、紙に写す行為です

そもそものお話になりますが、捺印って何気なく朱肉に印章を数回付けて紙にギュッと押しているだけの場合が多いですが、それぞれに意味があるます。
まず大前提のイメージとして、印章つまりハンコで朱肉を取って、その朱肉を紙に写すイメージなんです。要するに朱肉を移動させる行為です。
そう考えると、まずハンコで取りやすい朱肉かつ、紙に写しやすい朱肉が必要になってくるのが分かります。
次に朱肉を取りやすいハンコが必要になります。だから朱肉の油を吸い上げるイメージの象牙が良いとされているんです。
そして最後に押す紙ですよね。紙がザラザラとして段差のある和紙では、割印のように段差が出ちゃって押しにくい。だから平らな紙ほど綺麗に写る、そんな理屈になります。
ちなみに朱肉を数回トントントンとつけるのは、よく付くようにではなく朱肉を均等に馴染ませるためなんです。朱肉も状態によってムラがありますから、そのムラを叩いて均一にして、ハンコの表面に均等にすることでくっきりとした印影が表現できます。

もっと簡単に言うと、平らなハンコと平らな場所で、平らな紙を挟み込むことで、間にある朱肉が均一になります。
だから私は捺印の際に、一連の流れの中で上記を常にイメージしています。
ただやみくもにやるよりは意識するだけで効果が全然違ってくるのは、筋トレと同じかと思います。

上手な捺印に必要なのは、紙・押す場所・朱肉・印章の4つ

そして先日はこんなご相談を受けました。

「鈴印さんでハンコを買った時の見本みたいに綺麗に押したいんですけど」

鈴印では納品の際には全てを押してお渡ししているんですが、これは最終チェックと、きちんとした道具を使うとこれだけ綺麗に押せますよって見本でもあります。
そしてもちろん、上手に捺印できる3つを駆使しています。

私たちが捺印の際には、よりくっきりと印影が出せるよう、専用の紙を用意して使っています。
書道用の半紙みたいな紙の、その中でも表面がツルツルしているものを選別し、小さく切っています。

とはいえ普段の捺印の時に、紙を選べることなんてほとんどないと思います。だいたいが先方が用意した紙に捺印って感じ。
ただそんな時でもちょっとしてコツで、理想の紙の状態を作れます。
それは、爪で紙の表面を平らに潰すんです。
こんな感じ。

分かりますでしょうか?
人差し指の爪を親指で押し込みながら力を入れて、紙の表面を平らにしています。
この技を使えば、あまり紙の状態がよくない時に、他の人と圧倒的な差をつけられます!

意識するポイントは、紙の表面を出来るだけ平らにすることです。

押す場所

意外かもしれませんが、理想は実は硬い平面だったりします。
それにはハンコが平らという前提が必要になりますが、それによって硬い平面と硬い平面で歪みがなくなり均一になります。
ところがそれだと今度や押す人が均一に力を入れる必要が出てしまいます。特に大きい印の場合は外側に力が入りがちで、中心部分がかすれたりしてしまいます。
そのため、やや柔らかめの捺印マットを使用し、人によってのクセを調整します。

とはいえ柔らかすぎるとハンコが沈み込んでしまい、力によるクセが大きく作用し、逆に正確さにかけるようになってしまいます。
そのため私はよくありがちな緑のゴムマットは一切使いません。

朱肉

今回の中でも特に重要な役割を締めるのが朱肉。
この性能差は埋める方法がありませんから、単純に良いものを使うしか方法がありません。
そもそも捺印に必要な濃度がない朱肉は、どうやっても濃くはできませんから。

なのでこの朱肉を変えるだけで劇的に変わったなんてお話は、非常によく耳にします。

自社商品ですみませんが、現時点でやはりこれ以上の朱肉は見当たりません。

ハンコ

他が全く同じ環境でも、機械彫りが左で、手彫りが右。
これだけ違っちゃうんですね。
だから上の3つが揃っても上手に押せない場合は、ハンコの問題です。
逆にハンコが鈴印製なのに綺麗に押せない場合は、原因は他の3つにあると言えます。

 

最後に

今回捺印を綺麗にするための4要素をご紹介しました。
これらが揃えば誰でも簡単に綺麗に捺印することが可能になります。

そう言えば過去にも同じようなのをちょっと違ったアプローチで書いてましたので、 参考に。


そしてその中でも道具の違いを極端にして比較した動画のありますので貼っておきます。

みなさんが綺麗に捺印できるようになるのを、心より願っております。

 

 

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