実印や銀行印に人気の水牛や牛角に最適な、鈴印オリジナルの専用メンテナンスシートが完成しました。
これまでありそうでなかった、水牛の唯一の不安を取り除くアイテムです。
水牛や牛角などのタンパク質材の特徴
水牛や牛角は爪などと同じタンパク質繊維のため、非常に丈夫ですが、かつリーズナブルでコストパフォーマンスに優れ、昔から印章の素材として高い人気を誇ります。
一方タンパク質は、衣類に使われるウールやシルクと同じ成分のため、食害虫に食べられ穴が開く「虫食い」の恐れがあります。
こちらは10年以上前に、鈴印で彫ってお納めした印章です。
欠けているように見える部分が虫食いなんです。
あんなに固いのに?って不思議なんですが、本当なんです。
つまり水牛は固くて丈夫だけど、虫食いの恐れがあるといった特徴があります。
虫除けに効果的な保管方法
前述したように、ウールやシルクと同じですから、衣類が虫食いに遭わないのと同じ保管方法が理想です。
具体的には、防虫剤が置かれた洋服ダンスや、桐箪笥などに閉まっておくなど。
でもなかなかそうもいきませんよね?
そのため、これまで私たちは新聞紙で包んでおくことをことをオススメしていました。
これは新聞紙のインクに含まれる成分が虫除け効果が高いと、メーカーさんから回答があったためです。
また繊維問屋のお客様も、同様の対応をしているとのことでもありました。
ところが最近聞いたところによりますと、昔と比べて新聞紙のインクの成分が変わっているようなんです。
確かに以前は触ると手が黒ずみましたけど、最近はなりませんよね?
ちょっと調べてみましたが、インクの成分は社外秘となっているようで、詳しくはわかりませんでした。
鈴印でも冒頭の虫食いがあってから、水牛や牛角をお求めの全てのお客様に新聞紙を巻いてお渡ししており、その後一度も虫食いのお話がないことから、一定の効果があったと考えています。
でも少しでも不安要素があれば避けたい。
そんな考えから、防虫効果のより高い専用紙を探して辿り着きました。
水牛メンテナンスシートの特徴
水牛メンテナンスシートは、防虫効果の高いウコンを使った最高級特殊和紙を原料としています。
しかも半永久的に使えます。
使い方も簡単です。
印材に一巻きして、ケースに入れてお使いください。
それだけです。
黄色い色で色移りしないのか?なんて疑問も湧くかと思い、実験を重ねました。
特に白い牛角は、色移りして変色したら大変ですからね。
半年ほどシートを濡らして保管したり、意図的に熱を加えたり、また冷やしたりなどの実験を繰り返しましたが、全く問題ありませんでした。
※ただし色移りの責任は負いかねますので、ご不安な場合は、内側に白い紙を1枚追加してご使用ください。
最後に
これまで色々なところで探していましたが、水牛専用のシートは見つかりませんでした。
見つからないので作りました。
1パックに5枚収納されています。
しかも半永久的に使えます。
ちょっとの一手間で、大きな安心。
水牛をお使いの全てのみなさんにオススメします。
印面を食われて使えなくなる、その前に・・・