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象牙の鞘付きで実印として使いやすいサイズのデッドストックが入荷しました

  1. 印材
  2. 557 view

デッドストックは、歴史ある店舗様において眠っている希少かつ状態の良い素材のみを厳選し、特別価格にてご提供する新しい試みです。
品質には徹底的にこだわり、信頼関係の元に譲り受けた最高級品のみをセレクトします。

2020年5月19日に公開したブログですが、2023年8月9日に写真を撮り直し、動画もアップし、リライトしました。

象牙(上)60×15ミリ共鞘付きとは

デッドストックの商品は、全てに個性があります。
なぜなら通常の仕入れルートとは異なり、信頼できる印章店様から1点ものをお譲りいただいているから。
当然お店によってお好みやこだわるポイントが違いますから、私としても時にハッとするほど魅力的な素材に出会うこともあります。

こちらの商品特徴は、鞘(さや)と呼ばれるキャップがついている点、しかも共鞘という貴重品になります。

象牙の鞘の特徴とメリット

鞘の素材はもちろん象牙で、印材に合わせ1回り大きい印材をくり抜いて作った手作り品です。
象牙の印材に象牙の鞘、この見た目だけでもかなりの迫力を感じさせてくれます。

まず特徴としては、象牙のきめ細やかだから成り立つ、鞘の抜き差しの際のスウッっとして独特の手応えになります。
これは吸い付くような象牙を、ギリギリのサイズで削り合わせることで、やや真空のような状態になるため成立します。
様々な素材で鞘付きが存在しますが、象牙だけが別格なのはそんな理由からです。
文章ではなかなか表現しにくいですが、この触覚は店頭で触れた方を虜にするだけの魅力に包まれています。

また鞘が付いている大きなメリットは以下の2点になります。

万が一の落下の際に、印面の保護する
万が一の火災の際でも、印面は燃えない

見た目の豪華さだけでなく、抜き差しのたびに良いものに触れている感触と、物理的にも大切な印面を保護してくれる。
そんな全てを叶えるのが鞘付きです。

共鞘という希少性

写真を拡大しましたが、印材も鞘も同じようなキメ模様が見えます。
これがとても貴重なんです。

こちらの商品は「共鞘」と呼ばれる、印材と同じ生地から取った象牙であること。
通常の鞘は印材とは別の生地で作る場合がほとんどで、見比べるとそれぞれキメの細かさ、つまり品質が違います。
これは作業の効率化と管理を考えると仕方のないことなのです。
そもそも大きな需要のある鞘付きではありませんから、基本的には注文があってから鞘を作ります。
そのため印材と鞘の品質は当然変わってきますし、比較すると印材よりも鞘の品質の方が劣る場合がほとんどです。

ところがこちらの商品は、全く同じ生地から取られているため、印材から鞘までの品質が一貫しています。
これは印材の加工前の段階から、鞘付きの印材にすることを想定して作られた贅沢品でもあります。
象牙のストックも多く、かつ象牙の販売量も多かった以前だからこそ成立したと言っても過言ではありません。

品質は鈴印の上クラスと同等

象牙の良し悪しを見極める1つは、キメの細かさです。
キメが荒いものは数多く取れ、細かくなるに連れて品質と希少価値が上がっていきます。
一口に象牙と言っても、牛肉でA5と安売りのがあるように、幅広いランクの違いが存在します。
誰もが違いを見抜ける訳ではありませんから、象牙の品質はお店の信用と言い続けていた親父の言葉は核心に迫っています。

では今回の象牙の品質を見ていきましょう。
印材も鞘もどちらも品質は、どちらも上クラスです。
まずキメの細かさですが、詳細は画像をご覧ください。
ある程度はっきりと見えますが、それ以上に特徴的なのは目の均一さ。
輪切りに取っていく象牙ですから、段階的にキメが一気に変わる箇所も出てしまいます。
私たちは普段それを徹底的に排除しているんですが、今回の象牙は見事に均等。
これは本当に良い象牙の証です。

次に象牙は、硬さによって大きく2つに分けることができます。
硬くて丈夫なハード材と、柔らかくて入手しやすいソフト材になりますが、もちろんハード材です。
ちなみに鈴印で取り扱う象牙は全てハード材です。

以上の理由から、鈴印で通常ラインナップとして並んでもおかしくない品質を誇り、現在これを新規で作ろうとすると、お値段も価格もそれ相応になってきます。

お値引きの理由

1.お安く提供していただいたから

最大の理由はこちらです。
鈴印が取り組んでいるデッドストックに共感していただき「眠らせておくのはもったいない」との理由で譲っていただきました。
ありがたいことに私たちが想定しているよりもお安くしてしていただきましたので、価格に反映させていただきました。

2.色焼け

実際の現物は、意地悪なほど厳しく見ないと感じられない程度の色焼けがあります。
写真で印材の中央に縦にうっすらと見えますが、実物も同じくらいのお考えいただいて問題ありません。

詳細は動画をご覧ください。

最後に

デッドストックは仕入れの特性上、同じものがほとんど手に入りません。
そしてある程度人気の傾向もわかってきました。
そのため掲載したら「すぐにソールドアウトになりそうだな」という商品も見えてきました。

今回の商品はそれに該当します。
それでも残っている理由は、きっと紹介の仕方が不十分なのかと思いました。
写真もすべて新たに撮り直し、合わせて動画も撮りました。
3年前ほどの商品ですが、その魅力を新たに見つけてくださったら幸いです。

ちなみに現在サマーフェア開催中ですので、期間中であれば合わせて約30%OFFとなっていますので、お見逃しなく。

 

象牙(上)60×15㎜共鞘付

 

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マスターピース・デッドストックとは

マスターピースとは、鈴印の長年の歴史に裏付けられた至高の傑作たち。

印章素材のほとんどは天然材です。
工業製品と異なり天然材は品質が一定ではないため、それぞれに大きな個体差があります。
個体差を知る例として、こんな話もあります。
最高級の天然皮革は最初に王室、次にヨーロッパのスーパーブランドに卸されます。
そして残ったレザーが最後に一般市場に出回ります。
本当に良い天然素材は長年の歴史によって流通経路までも決まっており、それらを後発として入手することは非常に困難です。

私たち鈴印は創業より、特別に良い素材のみを集めて参りました。
結果として、優先的に優れた素材が集まるようになっています。
またそれらは全て、専用セラーによって厳重に保管されています。

マスターピース:傑作・名作

マスターピース
傑作・名作
Wikipediaより

マスターピースはこちらから>

 

 

デッドストックは、歴史ある店舗様において眠っている希少かつ状態の良い素材のみを厳選し、特別価格にてご提供する新しい試みです。
品質には徹底的にこだわり、信頼関係の元に譲り受けた最高級品のみをセレクトします。

印章店においての素材は、その店のこだわりです。
なぜならその店主が惚れ込んで手に入れた特別なアイテムだから。
ところが眠ってしまっている宝物のような素材もこの世にはたくさんあります。
そういった全国各地に眠っている宝物に再び光をあて、みなさまに届けることができないか?
良い品と、それを欲するお客様の橋渡しをするのが、デッドストックです。

デッドストックはこちらから>

 

 

 

 

 

鈴印

〜印を通してお客様の価値を高めたい〜

鈴木延之
代表取締役:株式会社鈴印

1974年生まれ。
A型Rh(+)

1932年創業、有限会社鈴木印舗3代目にして、現プレミアム印章専門店SUZUIN代表取締役。専門店として、印章(はんこ)を中心としたブログを毎日発信。本業は印章を彫る一級印章彫刻技能士。
ブログを書き出したきっかけは、私の親父が店頭で全てのお客様に熱く語っていた印章の価値や役割そして物語を、そして情報が散見する中で印章の正しい知識を、少しでも多くのみなさまに知っていただきたいから・・・
だったのに、たまに内容がその本流から全く外れてしまうのが永遠の悩み♡

一級印章彫刻技能士
宇都宮印章業組合 組合長
栃木県印章業組合連合会 会長
公益社団法人全日本印章業協会 ブロック長

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