鈴印新聞Vol.9

OFFICIAL

vol.8から続きます。

しばらくお休みをいただいていた鈴印新聞でしたが、作りたい気持ちが昂ぶって渾身の一枚になったと自負しています。
こちらをご覧の方々はネットとの親和性も高いと思われますが、たまに目にされたことはありませんか?
象牙に関するニュース。
私の位置から見るそれらは、芸能人のスキャンダルのように「好き勝手書かれている」の世界でした。
なので正しい情報ソースを元に、鈴印としての見解を示しました。

鈴印新聞Vol.9表紙

象牙と印章を考える 象牙の印章と現状と未来

なぜ象牙の印章は最高級と言われるのか

「ハンコの最高級品」と聞いて、真っ先に何を思い浮かべますか?多くの方々は「象牙」が頭をよぎると思います。最近はチタンやカーボンなど、さらに丈夫で魅力的な素材も増えてきましたが、昔から歴史と伝統のある象牙は、彫り手としても別格な認識があります。それにも関わらずこれまで自分の中で当たり前すぎて、象牙の魅力をお伝えする機会がほとんどありませんでした。また最近では、象牙に対する世の中の意識が多少変わってきたと感じているため、象牙を扱う者として、この場をお借りしてお伝えしたいと思います。

象牙のハンコが最高級なのは、  命のパワーが宿っているから

 ご存知の通り象牙は、象の牙です。牙は人間の歯や骨と同じカルシウムで出来ていて、非常に硬く丈夫で変化もありません。ちなみに水牛はツノで、爪と同じ成分になりますから、その違いはなんとなく想像できるかと思います。 象牙の魅力は、ずっしりと中身の詰まった重さで感じる高級感と、朱肉の油を長年かけてじっくりと吸い込み、使うほどに綺麗に写るようになる経年進化です。ちなみに鈴印が旧社名時代に60年間使い続けた象牙の実印は、新品を遥かに凌ぎ、私も押すたびに感動を覚えるほどの写りの良さでした。
また私たちが彫刻の際に感じるのは、明らかに他と異なる力です。象という巨大な存在の一部は、オーラと呼ぶのがぴったりなほど強烈なパワーを放ち、彫刻師に大きな力を与えてくれます。 そして人を形成する骨と同素材ですから、捺印の際にも同様のパワーを与えてくれ、ご自身の分身とも言われる印鑑に最適と言えるのではないでしょうか。

象牙の正常な国際取引が象の保護につながる

そんな象牙ですが、昨今新聞やネット等である問題がクローズアップされるようになりました。 大きく分けると違法に海外に持ち出そうとする密輸と、それに伴う密猟です。象 牙の取引はワシントン条約によって厳しく制限されていますが、法の目をかいくぐり高値で買い取る国に密輸する人間が出てしまうのは非常に残念なことです。そのための密猟などは言語道断で私自身も強い憤りを感じています。
それらの原因の根本を探ると、正常な取引が制限されているがゆえの弊害でもあります。現地では、農作物を食い荒らす害獣とされる象を間引き、牙や皮を輸出することで象と人が安心して棲み分けられる環境資源に当てていました。ところが取引が停止され外貨獲得が難しくなり、 結果的に密輸に頼らざるを得ない図式に陥っているのが現状です。 現地 の象やその近くに住む人々の暮らしを守る解決方法は、正常な国際取引の再開と有識者は言います。

全ては命への敬意と感謝

人間は動物や草木の命をいただくことで生命活動を維持しています。 私たち日本人は、その命への敬意を他の誰よりも大切にしてきました。 例を挙げるなら、鯨の骨や髭までも浄瑠璃の人形の部品に使うなどし全てを活用します。魚も骨以外は綺麗に食べ、骨すらも料理にして食す文化もあります。つまり自分たちが他の命で成り立っていることを誰よりも知り、とても大切にしてきました。
象牙がなぜ昔から最高級品と呼ばれるのか。それは印章の素材として最適なだけでなく、命に関わる全ての人々の想いがそこに宿っていたからなのです。象の命に感謝し、丁寧に選別しながら印材に加工し、一流の職人が魂を込めて彫刻したものが、みなさまのお手元で長きに渡り大切にご使用されてきたのです。だから私たちは、その文化を守り伝える使 命があるのです。           (鈴木延之)

鈴印新聞Vol.9裏面

フェア商品

象牙日輪

日本を代表する象牙材の職人さんによって奇跡的に取り出せた最高級印材『日輪』のご紹介です。
通常の象牙印材は数を多く均等なランクを維持するため牙と平行(縦)に取り出しますが、『日輪』は芯を中心に垂直(横)に手作業で取り出した贅沢品です。
「太陽の輪」に似ている事から日輪と名付けられ、輪を結んで縁起が良いとされています。価値が高い日輪の中でも奇跡的に取れた貴重なものを、今回特別に1本ご提供致します。 二度と手に入らないであろう品質を、ぜひ一度店頭にてご確認ください。

象牙実印 + 銀行印 2本セット

鈴印の誇る象牙印を新春記念で特別ご奉仕。
今回はセットでかなりお安くご提供させていただきます。
こちらもメーカーさんご協力のもと素材は厳選し、他では決して手に入らないクオリティを特別価格でお譲りいただきました。
そのためお安くなってはいますが、鈴印ならではの品質を保証致します。

リアルブラック

2018年11月の発売以来、店頭やネットを問わず大好評をいただいております黒水牛の新素材。
通常の水牛印は黒く染める加工をするのですが、染める加工をせずに水牛本来の美しい模様が現れる希少種を入手致しました。
天然材特有のムラは私たちが1つ1つ選別し、特に優れた素材だけを厳選しました。
自然界がくれた贈り物、本物の美しさをぜひご堪能ください。

牙継(げつぎ)

鈴印の長年の歴史の中で品質の高さに惚れ込みながらも世に出なかったデッドストック印材をWebで公開しておりますが、特に反響の大きかった『牙継』をご紹介致します。
印面が象牙 + 持ち手部分が水牛の異色の材料。 高価な象牙の一部を水牛に変えることで、象牙の安心感はそのままに価格を抑えた印材です。
色合いの変化は多少見受けられますが本物ならではの味わいで、それを凌ぐだけの品質は絶対的なものです。

捺印比較体験コーナー

ハンコってどれでも同じわけじゃないんです。
良いハンコと、良い朱肉と、良い捺印マットが揃ってはじめて綺麗に写り、どれかが欠けてもダメなんですね。
押してみると一 目瞭然!
そんなコーナーを店頭にご用意しましたので、ぜひお気軽にご来店ください。

来場記念ゴム落款プレゼント

ご来店くださいましたお客様に特別なプレゼントをご用意しました。
ご注文や比較体験でのご来店時にこちらの「鈴印新聞」をご持参いただくか、「ゴム落款」と言っていただく だけで、全員におしゃれに生まれ変わったゴム落款をプレゼントします。
DMなどでお伝えした事もございますが、鈴印ではレーザー彫刻機の導入により、このような彫刻品の制作が可能になった為の特別企画となります。

ペイペイ決済はじめました

ソフトバンクとYahoo!がQRコードを使ってお支払いができる新たなスマホ決済サービス『PayPay』を鈴印も導入しました。
一大旋風を巻き起こした100億円大放出のスタートキャンペーンで、溜まったポイントの使い道を探している方も多いでしょう。
ポイントが使えるのは1月10日から。
そして鈴印は1月4日から営業。
ご注文してお引き取りの際にポイントでお支払いなんていかがでしょうか?

編集後記

鈴印ではこれまで不定期でこの鈴印新聞なる季刊誌を発行して参りました。 ちなみに最後にお送りしたのが2016年3月なので約3年ぶりですね(汗)諸事情により一旦休止しておりましたが、多くの方々からの『楽しみにしている』との声から再開することになりました。
今回は今までとは趣が変わって、ちょっと内容の難しい象牙のお話です。国内で もトップクラスの知識と経験を持つ有識者にお話を伺いまとめましたので、象牙の現状を正しくお伝えしております。 ここでは書ききれない内容は鈴印のホームページにも記載しております。これを機にお手元の象牙を手に取り、先人から伝わる歴史の重みなども感じていただけましたら幸いです。
また新春記念として、鈴印が勢力をあげて取り組んだ企画をご用意しました。お客様の価値を高める企画になりますので、この機会に是非ご検討ください。これから鈴印新聞も、質より量で♡ 多少頻度をあげて発行していきたいと思いますので、 よろしくお願いします。 ご覧いただきありがとうございました。

 

鈴印新聞vol.10に続く・・・はず

 

 

鈴印

鈴印

〜印を通してお客様の価値を高めたい〜 鈴木延之 代表取締役:株式会社鈴印 1974年生まれ。 A型Rh(+) 1932年創業、有限会社鈴木印舗3代目にして、現プレミアム印章専門店SUZUIN代表取締役。専門店として、印章(はんこ)を中心としたブログを毎日発信。本業は印章を彫る一級印章彫刻技能士。 ブログを書き出したきっかけは、私の親父が店頭で全てのお客様に熱く語っていた印章の価値や役割そして物語を、そして情報が散見する中で印章の正しい知識を、少しでも多くのみなさまに知っていただきたいから・・・ だったのに、たまに内容がその本流から全く外れてしまうのが永遠の悩み♡ 一級印章彫刻技能士 宇都宮印章業組合 組合長 栃木県印章業組合連合会 会長 公益社団法人全日本印章業協会 ブロック長

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1974年生まれ。 A型Rh(+) 1932年創業、有限会社鈴木印舗3代目にして、現プレミアム印章専門店SUZUIN代表取締役。専門店として、はんこ(印章)を中心としたブログを毎日発信。本業は印章を彫る一級印章彫刻技能士。 ブログを書き出したきっかけは、私の親父が店頭で全てのお客様に熱く語っていた印章の価値や役割そして物語を、そして情報が散見する中で印章の正しい知識を、少しでも多くのみなさまに知っていただきたいから・・・ だったのに、たまに内容がその本流から全く外れてしまうのが永遠の悩み♡

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