ひらがなやカタカタのお名前の方、実は非常に多いんですね。
それらは柔らかくて非常に美しい文字なんですが、ハンコになると気に入ったのがない?なんてお声をよく聞きます。
そして密かに鈴印は、ひらがなやカタカタの印もとっても得意としています。
2017年4月7日に書いたブログですが、2019年5月29日にリライトしました。
ひらがなカタカタがいまいちなのは、PCフォントを使っている場合が多い
以前どこかで作ったけど、それがなんか気に入らない。
最近はフォントを使ってそのままPCで彫っちゃうパターンが多いので、どうしてもイマイチ?な感じになってしまいます。
ちなみに現品はブログに書けませんので、仮にすずちゃんとしましょう。
こんな感じでした。
書体は実印としては王道の篆書でも、平仮名のPCフォントの場合こんな感じになっちゃうんですね。
濁点のあるなしで横幅も変わっちゃうし、そもそもなんかかっこ悪い。
参考に他のフォント見本を作ると、こんな感じです。
書体は古印体ですが、確かに「これ私の実印です」ってのには、ちょいと・・・
ひらがなで読みやすい文字だと、なんとなく小さい子供のハンコって感じがしちゃうんですよね。
でもご安心ください。
鈴印の場合は手書きを使いますから、自由自在にアレンジができるんです。
その中でも線を伸ばして繋ぐ「印相体」が、一番アレンジができて最適と考えます。
なので鈴印では、ひらがなもしくはカタカタのお名前の場合、「印相体」もしくは鈴印オリジナルの「SK印相体」をオススメしています。
ひらがな印相体の作り方
実印の場合は、なんでも好き勝手アレンジして作っちゃっていいか?っていうとそうではない。
きちんと辞書に基づいてないと、登録できなくなっちゃう場合がありますからね。
なのでお客様がどんな用途でもお使いいただけるように、制作の際は全て辞書を参考にします。
これを元に、すべての線を伸ばして付けます。
ちなみに2文字なら、縦もしくは横。
ハンコって縦のイメージが強いかもしれませんけど、それも文字によります。
基本的にその辺はお任せいただいておりますが、今回は見本なので両方書いてみました。
まず縦
「す」の縦線と「ず」の縦線を繋げちゃいました。
次に横
印鑑は横書きの場合、右から左になるのでこんな感じ。
ちなみにこちらは「す」と「ず」の横線を繋げました。
この辺りはご希望があればなるべくそれをベースに考えますが、「すず」さんに関して私はタテ推し。
なのでこれを元にハンコにするとこんな感じになります。
最初のPC文字のと比べると、なんとなく実印らしく見えますね。
ひらがなのSK印相体の作り方
文字の由来は話せば長くなりますが、要するに印相体を直線で構成した鈴印オリジナル書体。
さてさて、ひらがなではどうなるんでしょうか?
まずは同じように、最初は手書きで書きます。
SK印相の特徴は直線ですから、できるだけすっきりデザインします。
なかなか良い感じ。
で、これをハンコにしますと・・・
ちなみにこちらは柔らかい印象のSK印相Ⅱになりますが、やはりこの書体はどうやってもかっこいい!
SK印相体のさらに詳しくは以下にまとめてますので、平仮名の印章でお悩みの方はぜひご覧ください。
最後に
参考に一覧を貼っておきますが、ひらがなでもカタカナでもこれだけのバリエーションからお選びいただけます。
文字にはそれぞれ特性があります。
だから私たちはその文字にこだわります。
大きさによっても変えますし、その時のインスピレーションによっても変わります。
やはり実印ですから「唯一無二」であることが、絶対条件。
そんな印章として一番重要なポイントを抑えつつ、今まで見たことのない新しいデザインが完成しました。
手作りならではの優しい雰囲気の印相体、スタイリッシュな印象のSK印相体。
お好みでお選びください。
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