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落款の使い方はこの3つを抑えておけば完璧

落款には色々な種類があります

落款をややこしくしてる理由がこれだと思うんです。
なんか色々種類があるからよく分かんないよね?って。
今回とっても分かりやすい表を手に入れる事ができましたので、その資料を元にご説明したいと思います。

落款の使い方

 

落款の使い方はこの3つを抑えておけば完璧

ここでは表を区切ってご説明します。
まず一番肝心なポイントがこちら。

落款を押す位置

ご覧の通り、4カ所の捺印が記されていますが、一般的に必要なのは以下の3つです。

落款の重要な3つ

①〜③を合わせて三顆印(さんかいん)と呼ばれ、一番正式といわれています。

じゃあなぜ4カ所も押してあるのかって言いますと、右下の「御脚印」は飾りと言うかカスタムと言うかオプションと言うか、要するに上級者向けとご理解頂けばと思います。
ちなみに鈴印に飾られてる関野香雲先生の額にも三顆印のみが押してあります。

ではそれぞれに違いと使い方を、ここでは敢えて特命係長を例にご説明しましょう。

①関防印

関防印

色々詳しく書いてありますが、簡単に考えると「座右の銘」でも構いません。
例)「勧善懲悪」「特命係長」 など

②白文印

白文

白文と朱文の2つを捺す場合、白文印は本名にします。
ちなみに白文とは白い文、つまり文字を彫った印のこと。
本名のフルネームか、お名前か、お名前の頭文字などで構いません。
例)「高橋克典」「克」「克印」 など

③朱文印

朱文印

朱文印は雅号、要するに芸名みたいなモノですね。
書画等を習ったりしますと師匠からお名前を付けてもらえるんです。
ちなみに私も「慶雲」ってのを頂いてます。
その雅号を文字の回りを彫って、文字が朱くなるから朱文。
例)「只野仁」 「仁」 など
※雅号をお持ちでない方は、本名でも構いません。

三顆印まとめ

以上を置き換えると、こんな感じになります。

落款の見本

 

謹書の時は本名を署し印を押す

朱文印

それから朱文印の一番下にも書いてあります様に、謹書(つつしんで書くこと。書画などの署名のあとに添えて用いることもある。)の時は本名の印を押します。
つまりお手紙等では、朱文で本名って事になりますね。なのでこちらが正解

署名捺印

 

最後に

まとめますと、落款を上手く使い分けたい場合、4つ製作するのが理想です。

  1. 関防印
  2. 白文印(本名)
  3. 朱文印(雅号)
  4. 朱文印(本名)

もしこれから作ろうとお考えの場合、4.もしくは2.の名前印を作るとお手紙などにも使いやすいと思います。

とまあ色々書きましたが、落款印って厳格なものではなく、好きに自由に捺して構わないんです。
朱文か白文かもお好みでも構いません。
なのでまずは今回の見本をベースに、あなたの感性で美しく表現してみてください。

日本には昔からこのような美しい文化が存在し、今も大切にされてる方が多くいます。
こうした日本文化の心得がある方って、文字が上手なのと同じ様に、ちょっとだけ「素敵だな」って思ってもらえるはずです。
文化やマナーをわきまえている人って、それだけで魅力が大きく増しますから。

 

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